「ほんやら堂」のある暮らし

ほんやら堂の外部アドバイザーのYOKOさんは公私にわたってほんやら堂が大好き。 ほんやら堂の商品やそれにかかわる人々などをつづります。

もうすぐ5月も終わりです

今年の東京は春らしい日が少なく、早春と初夏の間をお天気が行ったり来たりしているような気がします。
もう5月も終わりというのにこの寒さ。火山の噴火や地震など天災地変も多く、地球が壊れかかっているのでないと良いのですが。

「5月病」という言葉もいつの間にか定着しましたが、4月に生活環境の変わられた方がたはいかがお過ごしでしょうか?意地悪なお天気と口蹄疫、沖縄とニュースももりだくさんで病気になる暇がないかも知れませんね。

私の自宅はリフォームの真っ最中。室内工事なので晴雨は関係ありませんが、古い家だけに1週間の予定が半月ほどに延びました。工事の始まる前から物置の中の整理などを始めましたが、「大掃除」の連続で筋肉痛の毎日です。

実はここ10年で4度目のリフォーム(もちろん違う場所をリフォーム)しているのですが、毎回反省させられるのは「物をためすぎ」。元来ケチでもったいないから捨てられないのとお買いもの好きで物がふえるという悪循環です。長らく使っていないと「持っていることすら忘れる」、こんなのあったから使おうと思った頃には「劣化している」というあんばいです。思い出の品、資産価値のあるもの以外は「いつか使うだろう」と思ってやたらストックしておくのは絶対良くないと思います。結局は捨てることになるんですね。

あとは家具を買う時はよく考えて買うこと。新築、引っ越しはもちろんですが、リフォームをしたり、レイアウトを変更すると必ず不要だったり、似合わない家具が出てきます。大きいものだけに適切な置き場所がないと本当に困ります。

洋服も思いきって捨てました。Tシャツなどははさみで切って雑巾にします。使い捨てできるので便利ですよ。

リフォームのたびに物が整理でき、ライフスタイルを見直す良いチャンスとなります。新しい空間で6月を迎える予定でしたが、もうしばらく工事は続きそうです。

6月に入るとほんやら堂の秋冬のプライベートショーです。どんな新製品が出るのか楽しみです。

母娘で支えるビジネス

母の日にちなみ、フィリピンで出会った素敵な母娘たちの話を書こうと思います。

1社はアクセサリーの会社で日本人好みのグレイッシュな色の商品をたくさん出しています。フィリピンのメーカーでは珍しいことです。中国系の良妻賢母型のお母様が社長でありデザイナーです。お嬢さんはニューヨークのファッション工科大学を卒業した小柄な才媛で、フィギュアスケートの村主章枝選手に似ています。日本なら娘が生意気にいばっている所でしょうが、母親が商談する傍らで商品を出したり、しまったりしながら無言で黙々と手伝っている姿が素敵でした。

もう1社はいろいろな素材を編むことでバッグや家具を作っているメーカー。今の会長は上品で腰の低い女性ですが、そのお母様から事業を継承し、日本のグッドデザイン賞も受賞した経験があります。日本の著名ファッション・デザイナーもこの工場に発注しているそうです。この会長にも娘がおり、米国三大ネットワークでディレクターをしていたのが事業を継ぐために戻って来たと大自慢。こちらのお嬢さんも活発で完全なアメリカ英語を話す人ですが、始終母親を気遣ってかいがいしく働いていました。

このふたつの家族に共通して言えるのは子どもたちが世界のどこでも通用する能力を持ちながら、家業(フィリピンの中小企業です)を喜んで継いでいること、そして母親をビジネスやデザイナーの先輩として尊敬すると同時に老親としていたわっていることです。日本の後継者不足とは大きな違いです。

私の実家は貿易商で小さな製紙会社もやっていました。私を将来社長にするのが祖母の夢で日々いろいろな事を教わりましたが、祖母は私が10歳のときに亡くなり、会社も12歳のときに倒産しました。私が自分の会社を作ったのは46歳になっていましたが、原爆症で早くこの世を去らざるを得なかった祖母の夢をかなえてあげるというつもりもありました。家業ほど大きくはありませんが、「ゼロから会社を作ったのだから誉めてよ、おばあちゃん。」と時々仏壇に向かって言っております。

自分の境遇は特殊だと思ってきたのですが、仕事を女性から女性へと伝えていくのはごく自然な姿だとフィリピンの家族たちを見てそう思いました。

一足お先に夏グッズを使ってみました

フィリピン(マニラとセブ)に1週間出張しました。現地は30度を越しており、ほんやら堂の夏グッズを試すチャンスとばかり、2アイテム持って行きました。

ひとつはUVカット巾着入りボレロストールです。
実は私のお仕事は国際機関のルールでビジネス・フォーマルと服装が規定されていますので、相手国の政府機関への表敬訪問や企業訪問は何度であろうが、長袖のジャケットを着用することになっています。東南アジアの工場や工房はエアコンはありません(扇風機があれば良いほうです)のでとにかく暑さにめげないのがまずは適性。

逆に日焼けの心配はいらないのですが、ホテルのエアコンの寒さ対策が必要となります。ホテルのエアコンは切ってしまいますが、ダクトから冷気が入って来るので寒い。パジャマの上にボレロストールを着て夜レポートを書いていました。でも暑いと知らず知らずに疲れがたまるんですね。つい、うとうと寝てしまいます。

ボレロストールは朝食のときの冷房の寒さよけにもなりました。また、帰国してからの気温差調整のためにも首に巻いていましたから旅のお供にはうってつけです。

そしてもうひとつ、着圧ルームソックス。今回は歩きまわることが多かったのでホテルに戻ると即着圧ルームソックスでした。セブでは1日9社訪問した日もあり、足が痛くてサロンパスを貼り着圧ルームソックスをはいて翌日に備えました。淡いピンクがやさしく癒してくれる感じです。いつもはハイヒールしかはかない私ですが、途上国の工場見学などは足場が悪いことや疲れにより怪我をする事もあるのでぺたんこに近い靴を用意、大正解でした。

私は使いませんでしたが、飛行機の中でも血液の循環が良くなるし、冷え対策になるのでいいかも知れませんね。

時として現実は想像を超える

東京はやっとお花見日和に恵まれましたが、風に桜の花が舞い散ったりもして週末までこの状態が持てば良いと祈るばかりです。

4月になると学校も会社も新しい顔を迎え景色が変わります。新年度に贈る言葉は「時として現実は想像を超える」、これは以前サッカー選手ロナウジーニョのインタビューで耳に残った言葉です。サッカー選手を夢見た貧しい少年がいつの間にか世界一の選手になっていたという事でしょう。

会社員生活24年、自分の会社を持って10年になりますが、2-3年前に会社員時代の先輩にあるセミナーで偶然お会いしました。あとで会社案内や近況報告を遅らせていただいたところ「失礼な言い方かも知れませんが正直なところあなたにそんな能力があるとは思いませんでした」と言う返事をいただきました。

私はその通りだと思いました。海外のクライアントを持つ、海外のブランドを日本に上陸させる、企業経営者の方々に講演を行う、日本で行われる貿易見本市のための商品選定を行う、中国でデザインコンペのコーディネートを行う、海外で講演を行う、などなど、いずれも会社員の頃には想像もしなかった私の姿です。

「日本とアジアの中小企業の国際化」これが私の仕事のテーマでしたが、ヨーロッパや中東関係の仕事もふえ、中小企業どころか大企業のクライアントまで持つ事になりました。これも目先の損得にとらわれず、ぶれずにまじめに仕事を積み上げてきたからだと思います。

私の仕事はコンサルタントですから、私自身の提供するサービスが商品でもあります。ですから小手先のまやかしでは通りません。いつも誠実にそして向上していかない限り、誰も見向きもしてくれなくなります。そういう危機感は常に持っております。

達成できるような具体的な夢をきちんと持つこと、志を高く持つこと、そうすればそれを支援してくれる人は必ず出てきます。「手段を選ばす楽をして生きたい」という風潮が蔓延しているような気がしますが、本当の苦労なくして本当の喜びはわからないと思います。悪知恵をめぐらすよりも額に汗して働く事の貴さを再度見直される世の中になってほしいと思う今日この頃です。

東京に桜が咲き始めました

いよいよ東京に開花宣言。私の自宅の周りには桜を植えた公園、遊歩道だらけ。まだ咲いているのを確認できませんが、ピンク色のつぼみに覆われ枝まで赤く染まっています。

私はお花見ランチおすすめ派。会社員の頃も外国人のお客様を連れて新宿御苑でお花見ランチをしたところ、今までの中で「一番印象に残る接待」とおほめの言葉をいただいた事があります。数年前はアークヒルズにオフィスがあるクライアントから桜を見に来ませんか?との電話があり、デパ地下でお弁当を買ってランチをしたことがあります。その年は寒くて昼間でも中綿入りのコートを着て手袋をはめ、ぶるぶるふるえながら撮った写真が残っています。

最近気になるのは「桜のお酒」、塩漬けの桜に焼酎を入れて飲むものから、さくら色をした日本酒やワインまで本当にたくさんの種類が出回っています。酒豪には「邪道」と言われそうですが、ふだんお酒をあまり飲まない人も買ってみたくなる商品群ではないでしょうか。

先日商店街でこんな風景を見かけました。ホームレスの中年男性がどこかへ向かって最敬礼をしているのです。その先にはイタリア料理店のオーナーがコック姿で立っていました。オーナーは「いいよ、いいよ、お礼なんて。気をつけて行きなさい。」と言いました。おそらく食事をあげたのでしょう。ホームレスはカートを引きながら2-3歩進んでは振り返りまた深ぶかとお辞儀をしました。「いいんだよ、お礼は。」とオーナーも繰り返しながら2階の店から降りて来たままずっと見えなくなるまで見送っていました。世の中には寄付と称した宣伝広告もたくさんありますが、このオーナーの善意は損得勘定ぬきのものです。

桜が咲けばホームレスの人も過ごしやすくなるでしょう、オーナーの店のテーブルにもきっと春のメニューが彩りを添えるに違いありません。人の心にも花が咲く春、そんな思いでこの美しい光景を見ておりました。

一月往く、二月逃げる、三月去る

このタイトルの言葉をご存じですか?
一月の「イ」、二月の「ニ」、三月の「サ」という頭の音からあてはまる動詞をつけたのでしょうが、ニュアンスがぴったりなのは何と昔の人のセンスが優れていたかわかります。

会社員生活24年、独立起業して10年になりますが、1月は正月休み、成人の日と休みが多く、(最近少なくなったとはいえ)公私にわたる新年会などがあったりとあっという間に過ぎていきます。2月は28日しかないのでこれもあっという間、3月は卒業や年度末で忙しい方が多く、またも文字通り、卒業したり、会社を辞めたりと去る人も多く、冬も去り、本当にあわただしく去って往く月です。

私の住んでいる東京では桜はだいたい三月の終わりごろに咲きます。桜にまつわる思い出のない日本人はほとんどいないのではないでしょうか。どこにでもあり、春を告げる花だからです。卒業式、入学式、入社式の思い出と重なる方も多く、人生の転換期を彩り、応援してくれる花とも言えます。

「桜を見ない人は幸せになれない」と言う言葉を聞いたことがありますが、どこにでもある桜を見るゆとりのない人は幸せではない、と私は解釈しています。何も桜の名所に行って席取りをし大げさに宴会をする必要もなく、桜の咲く公園を散歩したり、お花見ランチなど、人それぞれの桜の楽しみ方があっても良いと思います。時にはまだ寒い風に吹かれながら、小さくても懸命に咲く桜に癒される事間違いありません。

ほんやら堂の春のアルパカは桜バージョン、淡いピンクに桜の刺繍入り。お世話になったお礼や新生活の応援グッズとしておすすめです。


勇気ある決断

バンクーバー・オリンピックが始まりましたね。

フィギュア・スケート男子シングル高橋選手の大怪我を乗り越えての銅メダルに感動したと同時に思ったことがあります。右足膝の前十字靱帯と半月板損傷というトップアスリートとしては致命的な怪我、リハビリをしたところで元のポジションに戻れるかどうかは奇跡への賭けに近かったに違いありません。ファンやコーチ、スタッフなど周囲に支え続けてくれた人たちがいるからこそ励みにもなれば、時には大きなプレッシャーにもなったのではないかと思います。「道」を前向きに歩くために勇気ある決断をしたと言えます。また、転んでも4回転を飛ぶという決断も、より上のメダルを狙うより「悔いのない」「自分に負けない」事を選んだ勇気の表れと感じました。「ガラスのハート」と呼ばれた高橋選手が大怪我を乗り越えて得た強さでもあります。

私は子どもの頃体が弱くて幼稚園は半分休みました。すぐに高熱が出るのです。片道子どもの足で約1時間かかりましたので着いたとたんに倒れて寝かせてもらう事もありました。小学校も1年目にして欠席が多く、あと1日で進級できないところでした。2年生からは38.5度をボーダーラインにして、それ以下ならとにかくよろけても学校へ行くことにしました。もしあの時熱を押してでも行く勇気がなければ私は小学校すら卒業できなかったに違いません。

また乗物酔いもひどく、幼い時は電車も1駅ずつ降りていましたが、今は海外出張にどんどん出て行きます。内気で人前では絶対口がきけなかったのに今は海外でも講演をしています。体の弱さを補って余りあるほどの気の強さ。これが私の「売り」です。大人になってからも「メンタルがタフですね。普通の人なら死ぬ場合もあります。」と医師に何回か言われた事があります。以来、人間は気力で生きているもの、と信じています(笑)。

企業経営についても同じだと言えます。ほんやら堂が新しい商品をクリエイトし続け、どんどん成長しているのも「勇気ある決断」の連続だったからでしょう。
心が後ろに向いたら、あるいは歩みを止めたら、進化はないのです。「無難に楽に生きる」事がカッコ良く思われる風潮にありますが、企業にはそんな事は無理です。これからもほんやら堂が勇気ある「良い」決断をしてくれますように、そしてほんやら堂ファンを感動させ、ともに成長し続ける事ができますようにと願う私です。

私と着圧ソックス

昨日、ほんやら堂の夏商品のプライベートショーにお邪魔しました。入口のエアコンの下には風鈴がずらり。東京に雪が積もった翌日に風鈴を見るなんて、冬から一気に夏モードです。

私のイチオシ商品は「着圧ルームソックス」。おうちでゆっくり楽しくはけるピンクに白の水玉と白とピンクのしましまの2デザインあります。長さもそれぞれハイソックスとニーハイがあります。価格も1260円と1575円なのでお手頃です。

夕方になると脚がむくむという方がいらっしゃいますが、原因は運動不足、立ちっぱなし、座りっぱなしにより脚の筋肉が収縮しポンプの働きが悪くなり、血液やリンパなどの体液が滞るからだそうです。着圧ソックスや着圧ストッキングは血液や体液を下から上へ送り返すよう工夫されているので脚がむくみにくくなるのだそうです。

私の場合は20年以上前から着圧ストッキングを愛用しています。ヒールで歩く距離が半端ではなく筋肉痛対策。当時スイス製か何かで静脈瘤の治療に使われているものを買いました。履くだけでも一苦労ですが、1日中ラクチン。1足数千円くらいしましたが、とにかく丈夫で何足か交替で毎日洗っても1年以上はもちましたのでかえってお得だと思っています。

今はTV CMでおなじみの寝るとき用の着圧ニーハイがお気に入り。脚がだるいなと思う時もこれを履いて寝れば朝にはすっきりです。

3年前に胆石の手術で入院したとき、手術室で両脚を電動マッサージャーに入れられました。翌日くらいまでずっと使っていたのですが、これが気持ち良かったです。医療用なのでかなり大型の機械でしたが、体がポカポカしてきます。普段の冷えは血行の悪さから来ていることを実感しました。

年齢とともにむくみや冷えが気になるという方はぜひ着圧ルームソックスをお試しくださいね。3月末の発売だそうです。妊婦さんへのギフトにもおすすめ。

入試シーズンに突入

いよいよ大学センター入試が始まり、受験シーズンに突入です。
大寒波に新型インフルエンザと受験生の皆さんは試練の冬でしょうが、乗り越えた時に成長した自分を発見する喜びがあると思うので、どうぞ健康に気をつけて精いっぱい実力を発揮してください。

ほんやら堂の合格祈願グッズ「だるまねこ」はご覧になりましたか?
1月14日TBSテレビの「イブニングワイド」でも紹介された、わたらせ渓谷鉄道とのコラボグッズで雨や坂ですべらないようにレールにまく砂がついているのです。わたらせ渓谷鉄道もほんやら堂もそしてだるまも群馬県の代表選手です。

そして入浴剤「御薬湯」も発売されました。使ってみたのですが、若緑色がとてもきれい、リフレッシュ効果があります。体が暖まるのでぜひ使ってみてくださいね。そのほか、ほんやら堂にはあったかグッズやリラックス効果のあるグッズがたくさんそろっていますので上手に使い分けて健康維持や気分転換をなさることをおすすめします。就職活動中のあなたもぜひどうぞ。

最近は笑えるような(こじつけ?)合格祈願グッズがたくさん出回っていて、各社商魂たくましいとも言えますが、受験生たちを明るい気持ちにして盛り上げるのも良いものだと感じています。

私自身はまったく受験勉強とは無縁の人生でした。
元来へそまがりの性格で、期末試験などの勉強もしたことがありません。理由は「試験のために一生懸命勉強したところで試験が終わればすぐ忘れてしまうので無駄な時間は使わない。また覚えていたところで長い人生で役立つ確率はきわめて低い。」という超クールな?女の子でした。

高校も大学も受験勉強まるでなし、1校しか受験せず、おまけに試験会場へも当日初めて行くという大胆さ。就職試験も1社しか受けず、おまけに寝過ごして遅刻寸前。文字通り一発勝負の連続の人生でした。不安など微塵もなく「絶対失敗しない」という自信があるのです。失敗したところでもっと良い人生が待っている、なんちゃって、この前向き精神、いかがです?

年賀状に見る贈り物の心

あけましておめでとうございます。
皆様はどちらでどのような2010年を迎えられたのでしょうか。

今年の元旦に配達された年賀状は20億8500万枚で昨年より0.5%減と報道されていました。枚数が年々減っている事に対し、「年賀状がすたれてきた」などと決めつけているメディアがいくつかありましたが、私は決めつけるには早いと思います。

まず人口減、特に高齢化社会になれば、年賀状が書ける状態にない、出す相手が少なくなるという状況が考えられます。また、不況で広告宣伝をかねた法人の年賀状が年々減っているはずです。職場の上司や同僚への年賀状も虚礼廃止、どうせすぐ会うのだからと控える傾向はずっと続いているはずです。
つまり、義理で出すよりも個人的に親しい人、お世話になった人、懐かしい人に出す傾向に変わってきたのではないでしょうか。

その実、私の場合は表も裏も印刷の年賀状よりも自筆で添え書きのしてある年賀状が圧倒的にふえています。それはご自身の近況であったり、励ましであったり、何と昨年の私の年賀状の添え書きへの返事であったりします。また、年賀状という形式を取りながら、ぎっしり手紙を書いてくださる方もあります。これは内容からして他人にも通用するとは思えないのでわざわざ私のために書いてくださったのでしょう。まさに「年賀状は贈り物」という日本郵便のコピーそのものです。「1月1日のあなたの心にいたいから」というコピーもありますが、1月1日のみならず1年間、いえ一生心にいるかも知れません。このような情緒はメールではなかなか生まれないような気がします。

年賀状はたった1枚の小さな紙ですが、送り主の性格や心の有様が見事に映し出されているのに驚きます。義理で仕方なく面倒くさそうに出している人(忙しかったり体調が悪い場合もあるのかもしれませんが)、ご自分の1年の出来事を山のように印刷している人(申し訳ありませんが、そんなにあなたの事に関心がある人ばかりいるでしょうかと嫌味を言いたくなります。)。短い近況報告でも共通のトピックスでもニヤッと笑えるような内容なら素敵です。

寒中見舞い、バレンタインと真冬のギフト・シーズンがやって来ますが、年賀状を贈り物と見立てれば、「相手の事を考えて心をこめる」事が大切だと痛感します。
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