「ほんやら堂」のある暮らし

ほんやら堂の外部アドバイザーのYOKOさんは公私にわたってほんやら堂が大好き。 ほんやら堂の商品やそれにかかわる人々などをつづります。

2010年03月

東京に桜が咲き始めました

いよいよ東京に開花宣言。私の自宅の周りには桜を植えた公園、遊歩道だらけ。まだ咲いているのを確認できませんが、ピンク色のつぼみに覆われ枝まで赤く染まっています。

私はお花見ランチおすすめ派。会社員の頃も外国人のお客様を連れて新宿御苑でお花見ランチをしたところ、今までの中で「一番印象に残る接待」とおほめの言葉をいただいた事があります。数年前はアークヒルズにオフィスがあるクライアントから桜を見に来ませんか?との電話があり、デパ地下でお弁当を買ってランチをしたことがあります。その年は寒くて昼間でも中綿入りのコートを着て手袋をはめ、ぶるぶるふるえながら撮った写真が残っています。

最近気になるのは「桜のお酒」、塩漬けの桜に焼酎を入れて飲むものから、さくら色をした日本酒やワインまで本当にたくさんの種類が出回っています。酒豪には「邪道」と言われそうですが、ふだんお酒をあまり飲まない人も買ってみたくなる商品群ではないでしょうか。

先日商店街でこんな風景を見かけました。ホームレスの中年男性がどこかへ向かって最敬礼をしているのです。その先にはイタリア料理店のオーナーがコック姿で立っていました。オーナーは「いいよ、いいよ、お礼なんて。気をつけて行きなさい。」と言いました。おそらく食事をあげたのでしょう。ホームレスはカートを引きながら2-3歩進んでは振り返りまた深ぶかとお辞儀をしました。「いいんだよ、お礼は。」とオーナーも繰り返しながら2階の店から降りて来たままずっと見えなくなるまで見送っていました。世の中には寄付と称した宣伝広告もたくさんありますが、このオーナーの善意は損得勘定ぬきのものです。

桜が咲けばホームレスの人も過ごしやすくなるでしょう、オーナーの店のテーブルにもきっと春のメニューが彩りを添えるに違いありません。人の心にも花が咲く春、そんな思いでこの美しい光景を見ておりました。

一月往く、二月逃げる、三月去る

このタイトルの言葉をご存じですか?
一月の「イ」、二月の「ニ」、三月の「サ」という頭の音からあてはまる動詞をつけたのでしょうが、ニュアンスがぴったりなのは何と昔の人のセンスが優れていたかわかります。

会社員生活24年、独立起業して10年になりますが、1月は正月休み、成人の日と休みが多く、(最近少なくなったとはいえ)公私にわたる新年会などがあったりとあっという間に過ぎていきます。2月は28日しかないのでこれもあっという間、3月は卒業や年度末で忙しい方が多く、またも文字通り、卒業したり、会社を辞めたりと去る人も多く、冬も去り、本当にあわただしく去って往く月です。

私の住んでいる東京では桜はだいたい三月の終わりごろに咲きます。桜にまつわる思い出のない日本人はほとんどいないのではないでしょうか。どこにでもあり、春を告げる花だからです。卒業式、入学式、入社式の思い出と重なる方も多く、人生の転換期を彩り、応援してくれる花とも言えます。

「桜を見ない人は幸せになれない」と言う言葉を聞いたことがありますが、どこにでもある桜を見るゆとりのない人は幸せではない、と私は解釈しています。何も桜の名所に行って席取りをし大げさに宴会をする必要もなく、桜の咲く公園を散歩したり、お花見ランチなど、人それぞれの桜の楽しみ方があっても良いと思います。時にはまだ寒い風に吹かれながら、小さくても懸命に咲く桜に癒される事間違いありません。

ほんやら堂の春のアルパカは桜バージョン、淡いピンクに桜の刺繍入り。お世話になったお礼や新生活の応援グッズとしておすすめです。


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