「ほんやら堂」のある暮らし

ほんやら堂の外部アドバイザーのYOKOさんは公私にわたってほんやら堂が大好き。 ほんやら堂の商品やそれにかかわる人々などをつづります。

2013年04月

ベトナムから帰って来ました

ゴールデンウィークも前半が終わりました。私はベトナム出張から21日に戻り、仕事と荷物の後片付けやら夏やら秋やらのスケジュール調整に追われ、ゴールデンウィークだという自覚もないまま日々を過ごしています。

ホーチミン市で行われたLifestyle Vietnam 2013という家具、インテリア雑貨、ギフトの国際見本市で併催イベントとして行われたセミナー講師として行ったのですが、ベトナムの輸出業者へ日本市場や日本人バイヤーとの商談時の注意点を教えるもので、同時にグッドデザイン賞についても日本デザイン振興会から説明がありました。ベトナムの3大市場である米国、日本、EUが日替わりで講演を行いましたが、日本が時間も長く、充実したセミナーと前評判も高かったようです。

グッドデザイン賞をアジアに広めよう、日本からデザイン教育という形でサポートし、日本により受け入れられる商品を作ってもらおうという国家戦略でもあります。昨年はフィリピン、今年はベトナムという形で順々に展開しています。タイはすでに日本のグッドデザイン賞とタイアップしていますので昨今、大量に受賞し続けています。

ベトナムは国民の60%以上が20歳以下という活気ある国です。進化スピードがとにかく速いです。見本市そのものも会場は古いのですが、1200ブースに500社が出展しており、インドネシア、ラオス、ミャンマーといった近隣国のブースも見られました。会場のレイアウトやディスプレイも美しく、驚くべきはロゴマークの入った不織布のバッグとともに300頁を超えるオールカラーの出展者リストを受付と同時にいただけます。ミネラルウォーターもロゴ入り、ウェットティッシュもロゴ入り、必要な時はいつでももらえます。

会場からはベトナム雑貨ブームの頃に良く見かけた民芸品やお土産もの的なものはほとんど姿を消し、シンプル・モダンなものがふえました。また、エコを意識した特別展示コーナーもありました。全体的によくコーディネートされており、東京のギフトショーはすでに「規模だけが自慢」となりつつあるように思えます。

事務局に通訳を事前に頼んでおけばこれも無償でつけてくれるそうですし、工場見学のアレンジもしてくれるそうです。事務局に日本人の男性アドバイザーがおられ親切に相談にのってくれるせいか日本人の来場者が非常に多かったです。来場者向けのオプショナルツアーがあって5コースの工場見学が用意されていました。私は陶器の工場4社を(隣のビンズオン省で)見せていただきました。

ベトナムでの講演は4度目で、前回から時間もたっている事もあり、内容のブラッシュ・アップなど準備に大変気を遣いましたが、ベトナムの方々はいつも熱心に聞いてくださるのでこちらも力が入ります。ホーチミンにある大学のデザイン学部長が私たちの講演を大変気にいってくださって「これからわが校でもやっていただけませんか?2年から4年まで1,000名の学生がおります。」とおっしゃいました。さすがにそのまま伺う時間のゆとりもなかったのでお断りをしましたが、教育の最前線におられる先生から高い評価をいただけ非常にうれしく思うと同時に、若い世代の教育に熱意をもってあたっておられる姿にも感動しました。

ゴールデン・ウィーク

前回はエイプリル・フールがテーマでした。となれば、お次はゴールデン・ウィークです。ゴールデン・ウィークが和製英語だと皆さんはご存じですか?「大型連休」とか「黄金週間」とも呼ばれています。私の子どもの頃は振替休日などという制度がなかったので「飛び石連休」などという呼び名もありましたが、今は死語と化しました。

「ゴールデン・ウィーク」という言葉は1951年に映画業界が生み出したものだそうです。お正月、お盆と並んで映画の興行収入がぐっと伸びたからだそうです。レジャーやエンタメが多様化した現代では考えられない事です。そして1952-1953年ごろから他業界にも広まったとか。

就業形態も多様化した現代では「ゴールデンウィークだから皆休み」という発想も時代遅れのような気がします。気候も良い時期なので旅行やアウトドアのレジャーを楽しむ人も多い事でしょうが、私は例年季節ものの入れ替えと法人決算業務にあてています。洗濯はよく乾くし、電話もかかって来ないので集中的に書類作成をするのにうってつけです。

長い休みのようであっという間に終わるのもゴールデン・ウィークの特徴ですが、人によっては五月病が現れます。新入生、新入社員に多く見られますが、新しい生活や環境に慣れないまま、長い休みに突入、疲れが一気に噴き出し、うつ病に似た症状が出るというものです。確かに新しい生活を始めると緊張感から案外疲れを感じない事もあります。また、期待感や義務感もあるので無理をしがちです。

ストレスをためない事が大切ですが、ストレス発散法も人それぞれ、元気に遊びまわるほうが気分転換になる人もいれば、じっとマイペースで身体を休めたいという人もいるはず。特に他人からのお誘いを断れない性格の人はそれでまたストレスになってしまうので、上手に断る事を覚えた方が良いと思います。

中国では2度ゴールデン・ウィークがあります。旧正月の1週間と10月1日から始まる国慶節の1週間です。それに有休を足してもっと長く休みを取る人も多く、出稼ぎの多い大都市では郷里へ帰る列車やバスが大混雑です。また工場労働者も転職する時期で、休み明けにどのくらい戻って来るか経営者は冷や汗ものです。仕事熱心な経営者の場合はこの連休中に海外へ出張する人も多いです。バイタリティにあふれた中国の方々にはきっと五月病なんてないような気がします。
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