「ほんやら堂」のある暮らし

ほんやら堂の外部アドバイザーのYOKOさんは公私にわたってほんやら堂が大好き。 ほんやら堂の商品やそれにかかわる人々などをつづります。

2008年09月

高崎は福建省にもあった

先週は中国の福建省に出張していました。まずは成田からアモイへ直行。アモイで押された入国スタンプに「高崎」と書いてありました。ご承知のとおり、ほんやら堂の本社は群馬県高崎市にあります。「あれっ?ほんやら堂に来たわけではないのに。」アモイの空港は正式には「アモイ高崎国際空港」と呼ぶようです。高崎さんという方が入国したら面白いでしょうね、なんて。

中国の方の姓は1文字が多いですが、地名は2文字が多く、日本人の姓と一致するものも少なくありません。たとえば河北省の河北とか、広西省の広西とか。私の姓も雲南省の県名にあります。中国とベトナムの国境にあります。この両国とは仕事でつながりが深いことから偶然の一致としては出来すぎの感もします。

さて、福建といえばお茶どころです。アモイの空港免税店で素敵なお茶を発見しました。ジャスミン茶を球根のような形にまとめ、そのうえにアマランサスの紫の花がついたものです。アマランサスは最近注目を浴びつつある栄養価の高い雑穀です。ガラスのコップにこの球根のようなものを入れ、お湯を注ぐとコップいっぱいに花が咲きます。まさに水中花ならず、湯中花。見てもきれいだし、飲んでもおいしいのです。
ほんやら堂のあったかグッズとアマランサスのお茶、これからのシーズンにはぴったりではないですか。

この免税店、お茶を買うとチャイナ服のかわいい女性がお茶をたててくれます。お菓子などもいただけ、一人旅でしたので30分ほどゆっくり過ごさせてもらいました。
食の安全が揺れている中、中国茶には「安全マーク」のシールがつけられるようになったようです。中国でお土産にお茶を買われる際には必ずチェックなさってください。

迅速な対応

三笠フーズによる事故米が食用に使われていた事件を耳にし、おせんべい好きの私はギクッ。しばらくおせんべいを食べるのをやめよう、いや、もうとっくにどこかで食べているに違いない。おせんべいだけでなく、ピラフや炒飯などの加工食品にもひょっとして使われているのでは?と想像し始めると一体何を食べれば安全なのだろうと不安になります。小麦の価格高騰で米を見直そうといろいろな取り組みがなされていただけに本当に残念な事件です。

このニュースの報道からわずか半日もたたずして、当社には鹿児島の焼酎メーカーからFAXが入りました。同社の製品に使用されている米の仕入れ先から事故米や事故混入米でないことの証明書をつけた、社長直筆のFAXでした。「日本の食の安全が問われる中、当社は誠実に、正直に美味しい焼酎を造ってまいります。」

実は当社は今年の春トライアルで香港向けに240本のみ仕入れただけです。それでもこうやってきちんと知らせてくださる、社長の書いておられるように本当に誠実な会社だと思いました。私はすぐ香港の取引先にに事故米のニュースの英文版をつけ、安全である旨連絡をしました。先方はとっくにこのニュースを知っており、ほっとしたようでした。

このニュースを聞いておそらく「うちは関係ないだろう」ですませた焼酎メーカーもあったはずです。あるいは、長年取引のある米問屋に対し「事故米じゃないでしょうね。」とは冗談でも言えないというケースもあるでしょう。そこを一歩踏み込んで堂々と迅速に安全性をアピールする、そして社長自らが手書きで心の伝わる挨拶文を書く、これには広告以上の効果があると感じました。

私も早速この焼酎メーカーにお礼のメールを出し、エールを送ったことは言うまでもありません。






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