「ほんやら堂」のある暮らし

ほんやら堂の外部アドバイザーのYOKOさんは公私にわたってほんやら堂が大好き。 ほんやら堂の商品やそれにかかわる人々などをつづります。

2008年06月

ほんやら堂秋冬新商品受注会から〜私の好きなもの

昨日、ほんやら堂の秋冬新商品受注会におじゃましました。
これから夏を迎えるのに業界人は秋冬の展示会シーズンなのです。

今年も新商品がいっぱい、いっぱい、なのですが、独断と偏見で私の好きなものを選んでみました。

まずは新しいキャラクターでホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」の湯たんぽです。ご承知のとおり、温暖化により北極の氷が溶け出しホッキョクグマは絶滅の危機にさらされています。売上の一部がNPO法人「そらべあ基金」を通じて地球温暖化防止活動に役立てられるとか。このブログでも何度か触れましたが私も昨年から湯たんぽの大ファンです。お肌にも身体にも経済にも地球にも優しく、そして自然の温かさは心まで優しい気持ちになれます。

次に「おやすみ羊」の「もも」シリーズ。「いちご」とあわせて「もも」と「さくらんぼ」が登場しました。どれもとってもかわいいのですが、「もも」はまさにもものように形状がまん丸で香りも「もも」です。「もも」に包まれてうとうとする私はまさに「桃太郎」のようになりそうです(笑)

3番目は寒がりの私にうってつけ「あったか足カバー」です。ミニゆたんぽに足をつっこめるようなカバーがついたものです。足や脚の血行が良いと身体全体もぽかぽかしてきます。実は昨年手術をした際にエコノミー症候群防止のために手術室でフットマッサージャーをつけてもらい翌日までずっと使っていたのですが、信じられないくらい身体がぽかぽかしたので実証ずみ。寒い時期、仕事や勉強で座りっぱなしの方にはぜひおすすめです。

他にもいろいろあるのですが、マイ・ベスト3でした。

船場吉兆の廃業から感じること

あの船場吉兆がとうとう廃業することになりました。
社長というか女将がカンニングペーパーを読みながら「私が悪かった」と記者会見をしていましたが、前社長だったご主人やつい最近まで取締役だった息子さんは隠れたままで良いのだろうか、と疑問を持ちました。お客様に対しては女将が店の顔であると同時に創業者の娘であるという責任感なのか、家族を守りたいという気持ちもあったのか、高齢の女性が表に出れば世間の風当たりも少しは弱まると計算したのか。

実は吉兆では嫌な思い出があります。大阪に住む母の同級生を母と一緒に訪れたとき、母の同級生が梅田の吉兆でお弁当をご馳走してくれました。一人5千円ちょっとのものですから、吉兆では最低の部類。記念にと思い写真を撮ろうとしたところ、仲居さんが血相を変えて飛んできてお料理の撮影は禁止だと高圧的に制しました。このくらいの老舗ならもっと上品なお断りがあっても良いのではないかと腹が立ち、以来吉兆には行かないことにしました。そもそもこのお弁当の盛り付けにしても写真に撮られて真似されるほどの優れたノウハウはありません。

当時私は会社員で赤坂に勤務していましたので、料亭、料亭向けの仕出屋、割烹など夜一人何万円もするお料理が昼は1500円くらいでお弁当や定食の形で味わえました。その舌からしても吉兆のお弁当は高すぎると感じました。時を経ていろいろな問題が明るみに出るにつれ、要は「ブランド」料だけで商売をしていたのだとわかりました。

食の老舗、名店というものは独特の技術やサービスを提供しているのだからやたら店舗数を広げられるものではないと思います。居酒屋やファミレス、ファーストフードのチェーンとはそこが違うところです。今回の事件で本吉兆だの船場吉兆だのと暖簾分けされた店がそれぞれ会社化され別経営者になっていることが広く知らされましたが、消費者にはまったく関係もなく、こんな形態にした時点で本来の吉兆はもうなくなったに違いありません。

確かに企業として大きくなることは雇用をふやし、納税額という面からも社会的貢献度は高くなります。しかしながら、基本は顧客あっての企業です。顧客に誠意を尽くし感謝される企業になること、その企業の持つ本来の意義を忘れない、私も零細企業の経営者として強く決意しました。

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