「ほんやら堂」のある暮らし

ほんやら堂の外部アドバイザーのYOKOさんは公私にわたってほんやら堂が大好き。 ほんやら堂の商品やそれにかかわる人々などをつづります。

2014年09月

フクロウ

ほんやら堂の秋冬の新しいキャラクターをご存じですか?フクロウです。まだ見たことがない方は下記のカタログをチェックしてみてくださいね。
http://www.honyaradoh.com/2014aw-catalog/0304/index.html

かわいい、ほんわかした今までのキャラクターとは少し違って大人っぽく、いかにもインテリアグッズっぽい仕上がりとなっています。男性へのギフトやあんまりかわい過ぎるのは苦手という大人路線の女性にいかがでしょうか。

フクロウは世界中で縁起物と言われますが、どうしてか理由をご存じの方は案外少ない気がします。
■首が270度近くまわるので周囲を良く見渡せる(商売繁盛)
■鳥の中で一番知能が高い(知恵の神、学問の神)
■夜行性で肉食なので夜間家を守ってくれる(家の守り神)
■20日間じっと身動きせず同じところにいられる(我慢強い)

日本では「福来郎(福が来るろう)、不苦労(苦労しない)、という発音から縁起が良いとされ、誕生日や還暦のお祝いやお土産、記念品、貯金箱などによく使われます。

「ミネルヴァのふくろうは黄昏に飛ぶ」という有名な言葉がヘーゲルの「法の哲学」にあります。ミネルヴァとはギリシア神話のアテナのローマ神話版です。アテナは甲冑を着ていて武勇と知恵の女神です。手にアイギスという魔法の盾を持っていてこれが「イージス艦」の語源です。このアテナことミネルヴァのお使いがフクロウなのです。欧米文化の基礎としてはギリシア・ローマ神話と聖書があります。神話時代からフクロウは知恵のシンボルですから欧米にはフクロウ・グッズが多いわけです。

ミャンマーのラッキー・バードはフクロウです。よく(赤や金色の)紙の張り子のフクロウが売られています。これはつがいで飾るのがお決まりで子どものフクロウを胸に抱いているのがメスです。自宅の玄関にも飾ってあります。

旧首相官邸の屋根の四方にミミズクの像がついているのをご存じでしょうか。これはやはりミネルヴァのフクロウから来ていて知恵のシンボルです。また、夜行性であることから首相の不寝番をするという意味でもあるようです。公の建物にこんな縁起をかつぐのも興味深いことです。

あんなこんなのストーリーを持つフクロウ、少しは身近に思っていただけるようになったでしょうか。

シルク・カントリーぐんまから発信する「日出絹(ひいずるきぬ)」ブランド

先日、ほんやら堂の秋冬の展示受注会へ神田紺屋町のショールームにおじゃましました。

4月にブログ「富岡製糸場とシルク」
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/honyara_kawaguchi/52156366
というのを書きましたが、1859年の横浜港開港後、蚕種と生糸は日本の重要な輸出品となりました。1872年に設立された富岡製糸場は日本の近代化を担う洋式器械製糸の模範工場でした。富岡製糸場のある群馬県は蚕種と生糸の主要な産地として日本の近代化を導き、蚕糸業が地域経済や文化の形成に大きな役割を果たしました。

現在でも群馬県は全国一の養蚕県として群馬県独自の蚕品種をもちい、特徴ある「ぐんまの生糸」を産みだしています。

ほんやら堂もそんな群馬県高崎市にある企業です。世界遺産富岡製糸場とぐんまのまゆにこだわった安心、安全なシルクを使い健康や美容に関するグッズを開発しました。名づけて「日出絹(ひいずるきぬ)」シリーズとしてブランド展開を行います。

フェイスケア用は富岡産のまゆを使用した「お顔みがき まゆ玉パフ、群馬のブランドまゆである「ぐんま200」を使用した「お顔みがきミトン」など5種類。ボディケアは富岡産のまゆを使用したシルク・パウダーや「ぐんま200」を使用したやわらかボディタオルなど6種類。ギフトセットも2種類用意してあります。

なぜシルクに触れた肌にツヤと輝きが生まれるかというと知るが天然の美肌成分のセリシンなどを含む人間にとって必要不可欠な18種のアミノ酸でできており、触れる事により潤いのあるすべすべしたお肌へ整えるチカラがあると考えられているからです。製糸場で働く女性は午前に畑仕事をしている方も多かったようですが、午後の製糸場の作業で荒れた手もしっとりすべすべになっていたと聞きます。

シルク大国日本に思いをはせ、ちょっぴりリッチな気分でお顔みがき、お肌みがきを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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