「ほんやら堂」のある暮らし

ほんやら堂の外部アドバイザーのYOKOさんは公私にわたってほんやら堂が大好き。 ほんやら堂の商品やそれにかかわる人々などをつづります。

2015年03月

ランニングかウォーキングか

東京は急に春めき、桜がどっと噴き出すように満開となりました。明日から新年度、新しい生活環境でのスタートを切る方も少なからずいらっしゃると思います。暖かくなった、今年度こそ運動を続けよう、などと思っている方も多いのではないでしょうか。

手軽なスポーツと言えばランニングかウォーキングですが、どちらが体にいいのでしょうか。最近はいろいろ意見が分かれているようです。ものの本によると簡単にやせるにはランニングのほうが効果があり、高血圧や高コレステロール、糖尿病の予防にはウォーキングとのことです。

たしかにランニングは無理をすれば心臓に負担をかけたり、ひざを痛めたりします。逆にウォーキングはおなかがすいて食欲増進となれば逆に太る可能性もあります。

データによれば
女性の場合、7.4kmのウォーキングは5.15kmのランニングと等しい。
40分のランニングは1時間20分のウォーキングと同じ価値がある。
高血圧と関連するリスクはランニングで4.2%、ウォーキングで7.2%低下する。
コレステロールはランニングで4.3%、ウォーキングで7%減る。
糖尿病のリスクはランニングでもウォーキングでも12%減少する。
肥満の人の場合(BMI28以上)、ランニングはウォーキングと比べて90%も痩せるのに効果的。

私自身は高齢の母の健康管理もあってウォーキング派です。85歳の母は1万5000歩でも休みなしに歩けますし、時速も4km台をキープしています。もちろん毎日1万5000歩は無理ですので、体調やお天気にあわせ5000歩ぐらいですませる日もあります。ただし、風邪気味などで休むとてきめんに体力は落ちます。一人住まいの高齢者の方などで休むくせがつくと、だんだん自信がなくなり歩かなくなり、ついには歩けなくなる、という状態に陥るのでしょう。

「歩く」ことは人間にとっての基本です。全身運動になりますし、脳を非常に使います。その実、認知症が進むと歩き方がおかしくなります。

30代、40代の方でも1日あまり動かない仕事、かつクルマでの移動が多いと歩く力のない方が結構いらっしゃいます。歩く習慣がないから、動くのが辛い。もちろん、健康にも悪いし、だらけた感じの人間に見える、脳もよく働かない、という悪循環に陥り、「だるい」「面倒」と言う言葉を連発するようになります。実際に動けない、印象が悪いとあってはできるビジネスマンやOLには絶対なりえないと思います。

別にウォーキングをしなくても、通勤の際1駅2駅は歩いてみる、(距離にもよりますが)安易に車を使わず歩いて行ってみる、という工夫だけでも運動量はふえます。歩くことにより自然の変化であるとか、ライフスタイルの変化、流行、生き方についてなど今まで見過ごしてきたものに気づくことも多いです。また、この気づきがおもしろくなるとウォーキングもさらに楽しくなるような気がします。

春です。外に出ましょう!


アンコールワットの赤い帽子

カンボジアのプノンペンに出張中、同行のデザイン関係者4名と急きょアンコールワットに行くことになりました。予定外の遠足、いえデザイン研究でうれしかったのですが、はたと困ったのは帽子を持って来なかったことです。日中は35℃ぐらいにはなるし、てくてく足場の悪い所を歩くのですから帽子はMUSTアイテムでしょう。家には売るほど帽子があるのに。。。惜しい。。。という感じです。

そこで友人の会社のショールーム(シルク製品のブティック)に仕事で寄った際に「帽子はありますか?明日急きょアンコールワットに行くことになったので必要なんです。」と言うと友人は「これは?」とマネキンがかぶっているのを指しました。ふちにワイヤーの入った少し大き目の帽子で鮮やかな赤です。さすがに赤い帽子をかぶる自信はなく「色違いはないのですか?」「ないのよ。だって私がオーストラリアから布地を手で持って帰ったんですもの。色違いまで持てないわよ。」

この友人、関係者たちは「女優みたいな人」と呼んでいます。いつもヘアスタイルからメイク、シルクのスーツ姿、ピンヒールに至るまできちっと決めているからです。カンボジアを代表する経済人でもあり、夜のパーティにはイブニングドレスで現れたりします。

「あの方が色は好きだけれど」と私が指したのはオレンジブラウンのさらに大きな帽子でした。内心、たためなかったらどうやって持って帰ろうかという思いがよぎりました。「あれはだめよ。ポリエステルだから。赤はコットンだからアンコールワットなら赤のほうが涼しくていいわ。」それでもなお迷っている私に彼女はどんどん変な帽子を出して来ます。「赤のに決めました。あなたの好きな明るい色にします。」その日はグレー系の服だったのでカンボジアの太陽に負けないよう一点豪華主義でそのまま赤の帽子をかぶってあちこち行きました。

翌日、アンコールワットでこの帽子は似合う似合わないは別として大活躍しました。帽子がない人はやはりバテます。しかもコットンなので汗をかいても涼しいのです。おそらく帽子用の生地なのでしょう。通気性が普通のコットンとは違う気がします。

「赤いから目印になります」と仲間から言われ、なるほど観光客が多いし、アンコールワットは広いし、もしはぐれたら大変です。「目印」という発想もこのような所では必要かも知れません。「赤い帽子だけあったりしてね。」と言われ、絶句する私に「大丈夫、ちゃんと探しますよ。」と言われ皆で大笑いしました。

アンコールワットは濠に囲まれているのですが、柵など一切ありません。景観を守るためにはその方が良いでしょうが、誤まって落ちる人はないのでしょうか。トュクトュク(バイクに4人乗りの車をつけた乗り物)と衝突したらしく大柄の白人男性が頭から血を流して倒れているのにも遭遇。さすが世界遺産ともなると大変な騒ぎです。

さて、たたんで日本に持って帰った赤い帽子。果たして活躍の場はあるのでしょうか。またもや寒波襲来ですが、本格的な春が来れば今度は日焼け対策が必要ですね。
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