「ほんやら堂」のある暮らし

ほんやら堂の外部アドバイザーのYOKOさんは公私にわたってほんやら堂が大好き。 ほんやら堂の商品やそれにかかわる人々などをつづります。

2015年02月

もうひとつの絹 カンボジア・シルク物語

富岡製糸場を代表とするシルク・カントリー ぐんまに本社のあるほんやら堂が「日出絹(ひいずるきぬ)」ブランドのフェイスケアやボディケア商品を作っていることは昨年9月のこのブログでご紹介しました。
http://blog.livedoor.jp/honyara_kawaguchi/archives/52189329.html

日本のシルクと言うと白い繭になめらかというイメージそのものですが、今日は黄金色に輝くカンボジアのゴールデンシルクのお話をしたいと思います。

タイ、ベトナム、中国のシルクは白い繭ですが、これは色を染めやすいように品種改良されたものです。カンボジアのシルクはカンボウジュ種といい品種改良されていない昔のままの黄色い繭で生糸も黄色い色をしています。風合いもざっくりしています。日本の繭に比べ大きさも1/3ほどしかありませんので取れる生糸の量も少ないです。生糸は機械で引っ張ると細く長く取ることができますが、カンボジアのは手で引きますので長さも取れず、ぷつぷつとでこぼこがあり光の反射で独特の光沢を生み出します。

アンコール王朝時代にはクメール織の工房ができ、フランスの植民地時代にはフランスへ絹織物が輸出されていたそうですが、内戦時代に知識階級や織り手たちはどんどん殺害されてしまい伝統工芸として絶滅の危機に瀕しました。

それを復興させたのが京都の友禅職人の森本喜久男さんです。2/7のTBS系「世界ふしぎ発見!」にも取り上げられたのでTVでご覧になった方も多いと思いますが、殺害から免れた高齢の織り手を森から探し出して若手に引き継がせていくという偉業を成し遂げた方です。まさに同じ伝統工芸の技術を持つ日本人ならではの仕事だと思います。さらに森本さんは荒地を開墾して「伝統の森」を作り、今では150人が住んでいます。これは自然環境再生プロジェクトとして世界が注目しています。また、ご自身が「カンボジアに村をつくった日本人」という著書に書いておられます。

さて、昨年はカンボジアの企業6社が昨年のグッドデザイン賞を受賞し、そのうち5社がシルクの工房です。コラボを希望する日本人デザイナーが年末に選抜され、いよいよカンボジアに打ち合わせに出かけます。いずれも活躍中であり、まだまだ伸び盛りの日本を代表するデザイナーたちです。森本さんとはまた違ったアプローチになりますが、カンボジアのシルクはどのように変化を遂げるのでしょうか。日本のシルクとカンボジアのシルク、シルクの民どうしだからこそわかりあえるものがあるような気がします。もっとシルクを、いろいろなシルクを。

ウグイスとメジロ

私の住んでいる東京はいまだにとんでもなく寒い日もありますが、日がだんだんと長くなり、日中は何となく春の気配を感じる日もあります。先日、お隣の梅の木に緑色の小さな鳥が止まっているのを発見、ウグイスかしら?でもピョロピョロと鳴いているので違うのかな?ホーホケキョの前のトレーニング?facebookに出そう、まずは写真、写真とカメラに収めました。「梅にウグイス」何と春らしいショット、と思いつつ、念のためにウグイスかどうか調べてみました。

ウグイスと見かけがよく似ているのがメジロです。きれいな抹茶のような緑色をしているのがメジロ、ウグイスはもっと灰緑がかった茶色です。「ウグイス色」とよく言いますが、たぶん多くの人がメジロ色をさして言っていると思います。春のイメージからすると断然メジロの色なのですけれどね。

あともうひとつの大きな違いはメジロの目のまわりが白く、名前通りメジロなのですが、目がぱっちりと見えます。比べるとウグイスはきわめて地味な鳥ということになります。「梅にウグイス」という画像を見ても結構メジロが堂々と 写っているので注意してご覧になってみてください。

よく「梅に鶯」という言葉があり、和歌や絵画に取り上げられるテーマとなっています。これは成句で取り合わせが良い二つのもの、美しく調和するもの、というたとえの言葉だそうです。梅にウグイスが止まっていることを指して言うのではないようです。たしかに凛と咲く梅の花を見ると春の訪れを感じますし、ウグイスのホーホケキョの鳴き声は春告鳥と言われるだけあってのどやかな気分にさせてくれます。まさに早春にふさわしい組み合わせと思います。

先日、知人が花札の「梅に鶯」をfacebookに取り上げていましたが、結構鮮やかな緑色なので「ウグイスにメジロ説」も昔からあるようですが、デザインとしてデフォルメしたのだろうという説もあります。花札のウグイスは目のまわりが白くはないのでメジロではないと私は思います。ただ、花札のせいであの色をウグイス色と思いこんだ人が多いのではないでしょうか。

江戸時代は「ウグイス」は葬式をさした隠語だったそうです。その心は「鳴き鳴き梅に行く」⇒「泣き泣き埋めに行く」なかなか高等な言葉感覚です。また、江戸時代からウグイスの糞は和服のしみ抜きに使われていたそうです。













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