最近は中国をはじめとする近隣諸国の方々の観光での来日が一気に増え、「爆買い」が景気を押し上げてくれています。西洋人と違い、顔やスタイルも似ていますし、日本へ来れるアジアの方々はある程度のお金持ちですので服装も日本人と大差なく、だまっている分には日本人と見分けがつきにくく、外国人と気づかないこともあります。

観光客はまたそれぞれの国に戻って行きますが、日本に中長期にわたって住んでいる外国人はどのくらいいると思われますか?仕事や留学、技能実習のために日本に中長期滞在している外国人は約63万人です。(短期滞在、永住者、日本人の配偶者を除きます。)

では、どこの国の人が日本で何をしているのでしょうか?
(ITなど)技術者は
1位 中国   20873人
2位 韓国    5084人
3位 ベトナム  4393人
4位 インド    4172人
5位 フィリピン 2164人

(料理人など)技能者は
1位 中国   17240人
2位 ネパール 7412人
3位 インド    3926人
4位 タイ     1117人
5位 韓国    1092人

経営者だってたくさんいます。
1位 中国    6294人
2位 韓国    2911人
3位 パキスタン 808人
4位 ネパール  682人
5位 米国     648人
 
(大学生などの)留学生は
1位 中国    105557人
2位 べトナム   32804人
3位 韓国     15765人
4位 ネパール  15697人
5位 タイ      3818人

(機械加工などの)技能実習生は
1位 中国    100346人
2位 韓国     34256人
3位 フィリピン  12844人
4位 インドネシア 12342人
5位 タイ      5155人
 
どの分野でもやはり中国が多いようです。ネパールが想像以上に人的交流を深めているようです。そういえばネパール料理のお店もふえている気がします。 

先日、ラオスの外交官の方が帰任されるので送別会がありました。昨年、カンボジアでクメール語⇔日本語の通訳をしてくださった王立プノンペン大学の日本語学科長の女性にばったり出会いました。彼女は現在日本の大学の博士課程で勉強中です。今年カンボジアでお世話になった通訳の男性も4月から日本の大学の修士課程で勉強中です。彼らはほんとうによく勉強しますし、日本との架け橋になっていくのだろうなあと思うと感動します。

ベトナム大使館の商務官だった男性は帰任後しばらくしてまた日本にやって来て法科大学院に入りました。司法試験も難なく合格、今度は法学博士の道を歩もうとしています。英語もフランス語も堪能で日本人から見ればうらやましいような「人材」ぶりです。

わざわざ海外へ行かなくてもこれだけたくさんの外国人が日本で仕事をしたり、学んだりしています。あちこちで友情の輪が広がるといいですね。