日本の店頭は常に季節を先取りしますのでなんだかせかされているような気がします。お正月の松が取れたらいきなり恵方巻の予約が始まり、節分の豆はもう店頭でちらほら見かけます。春はもうすぐ、卒業旅行など春の旅行を計画されている方や4月に就職という方もいらっしゃるでしょう。必需品のバッグについて考えてみたいと思います。

最近、海外出張の依頼があり、2月カンボジア、3月ミャンマーに1週間ずつ出かけますので気分も新たにとスーツケースを買い換えることにしました。60センチサイズのは何と15年ぶりの買い換えです。ここ15年ほどは3泊程度の海外出張が多かったので機内持ち込みができる小型のスーツケースを使っていましたので15年フルに使っていたわけではありませんが、このサイズを使う時は1回の出張で4-7フライトぐらいはしますのでスーツケースはかなり傷みます。

まず、私が選ぶポイントは自重が軽いことと容積が大きいことです。最近はマチが膨らむのまであって帰りにお土産や書類がふえて困る私には大助かりです。ハードケースなのにファスナーで軽量化したものが出ているのもありがたいです。フレームのほうが気密性は高いですが約1kgは自重がふえてしまいます。投げられてフレームがゆがむリスクもありますのでフレームのほうが「絶対」丈夫とは言えませんが、盗難などの安全面はフレームのほうが高いでしょう。

色は黒が圧倒的に多いのでバゲージ・クレームでいらいらしないためには珍しい色にしたほうが良いでしょう。数年前に小型の黒を買ったのですが異素材の組み合わせでフロント面のデザインがおしゃれなのですぐ区別ができると思ったのですが大間違いで、何と裏面が上になってベルトコンベアーの上でまわっていました。これでは見分けがつきません。その次からはブルー地にクジラの模様のベルトを使って目印にしました。赤やターコイズの小型を使っていた時には考えてもみなかった事です。

ふだん仕事で使うバッグについてはA4サイズが入るのが大前提ですが、よく使うものはサイズと容量のリストを作ってあります。私は背が低いのでいかにもなるべくコンパクトに見えで中身はしっかり入るのを選びますが、マチがあれば小さそうに見えてもかなり入ります。

重量物を入れることが多い場合は底板が入っているタイプでないとバッグが変形して恰好が悪い上に重たく感じます。

いくつかに分散して持つよりは忘れ物防止のためにひとつにまとめた方がいいのですが、最近は荷物がさらにふえているのかよる年波か重すぎて姿勢が悪くなるようになり、ふたつぐらいにしています。ポケットが多いのも便利なようでかえって不便な場合があります。どこへ入れたか忘れる場合があったり、ポケットがじゃまでものを入れにくい場合もあります。

最近はトートバッグとおそろいのショルダーバッグやポーチがついていてトートの中にバッグ・イン・バッグとして使ったり、いざという場合は外に出して2個目のバッグにできる便利なものも数多く出回るようになりました。

最近のヒットは昨年6月にミャンマーで会社訪問をしていてどんどん荷物がふえて耐え切れず、やむなくヤンゴン市内のショッピングモールで購入したものです。中国製らしいのですが、厚手のナイロン地の長さが45cm程度のボストン型でショルダーにもなります。左右とフロントにファスナーつきのポケットがついており、フロントのポケットはマチが5cmほど膨らむのでかなり入ります。中は仕切りやポケットがなく、書類などどんどん詰め込むことができます。軽いのに底板もしっかりしていて、ショルダーベルトにも肩当てがついていて至れり尽くせり。一応ブランドもどきの名前がついていて黄緑色にグレーのパイピングをあしらったデザインもなかなかのものです。たった800円。どさくさに紛れて買った(しかもミャンマーで)にしては自慢の一品です。