「爆弾低気圧 列島を襲う」という表現がぴったりの今日この頃です。12月の大風雪なんて過去にあったでしょうか。私が会社員になったのは1976年でしたが、12月はコートを着ないで通勤する日もありました。温暖化により寒暖の差が厳しくなってきたのか、単なる老化で寒がりになったのか。。。いずれにせよ、風や雪の強い地域にお住まいの方はくれぐれもお気をつけください。

東京都が都民2万人に対しアンケート調査を行い、最も火災の原因となる暖房器具は?という質問をしました。回答は石油ストーブ80.1%、ガスストーブ7.9%、石油ファンヒーター5.8%、電気ストーブ4.2%、エアコン2.1%という結果でした。

ところが実情はまったく違い、電気ストーブが73%、石油ストーブ19%、ガスストーブ8%でした。次いで電気ストーブと石油ストーブの利用者520人ずつにストーブをどのくらいの距離で使っているかたずねたところ、電気ストーブは1m未満が6割以上、逆に石油ストーブは1m以上離して使用する人が 6割以上でした。消防関係法令では火災予防上安全な距離として、ストーブ全面と可燃物を1m以上離すことなどが示されており、製品の取り扱い説明書にも記載されているのをご存じでしたか?

電気ストーブの近くにふとん、衣類、雑誌などの可燃物が置いてあると、何かのはずみでストーブに触れて出火したり、火傷の危険性があります。

最近はいろいろなデザインのハロゲンヒーターが出回り、低電力で器具そのものも安価なので部分暖房用としてお使いになる方が多いと思います。私の家にも数台あります。旧タイプの電気ストーブにくらべると消費電力が半分ぐらいですし、軽くて設置場所の移動も楽です。ところが昨冬、ストーブの周辺が非常に熱くなることに気づきました。部分暖房ですからどうしても遠くに離して使うことはあまりありません。しばらくそばにいるだけでスカートなど焼けそうになりました。もし紙などが舞い散ったら即燃えそうでした。温度が上がったらいったんスィッチを切る、低温へ調節するなどこまめな管理が必要です。また、しばらく部屋を出る時も必ずスィッチを消しましょう。スィッチも消したつもりで消えていないことがありますので消えたことを確認する習慣をつけたほうがいいと思います。

寝返りをうった際に布団がストーブに接触して火災、乾燥中の洗濯物がストーブの上に落下して火災、というケースもあります。電気製品は炎が出ないだけに安全というイメージがありますが、念には念を入れて安全対策をしましょう。

ストーブ以外にもこたつ、あんか、毛布など電気製品のお世話になることが多い冬ですが、乾燥していることもあり火災につながりやすいので使用方法を正しく知って暖かく安全に過ごしたいものです。