ほんやら堂の秋冬の新しいキャラクターをご存じですか?フクロウです。まだ見たことがない方は下記のカタログをチェックしてみてくださいね。
http://www.honyaradoh.com/2014aw-catalog/0304/index.html

かわいい、ほんわかした今までのキャラクターとは少し違って大人っぽく、いかにもインテリアグッズっぽい仕上がりとなっています。男性へのギフトやあんまりかわい過ぎるのは苦手という大人路線の女性にいかがでしょうか。

フクロウは世界中で縁起物と言われますが、どうしてか理由をご存じの方は案外少ない気がします。
■首が270度近くまわるので周囲を良く見渡せる(商売繁盛)
■鳥の中で一番知能が高い(知恵の神、学問の神)
■夜行性で肉食なので夜間家を守ってくれる(家の守り神)
■20日間じっと身動きせず同じところにいられる(我慢強い)

日本では「福来郎(福が来るろう)、不苦労(苦労しない)、という発音から縁起が良いとされ、誕生日や還暦のお祝いやお土産、記念品、貯金箱などによく使われます。

「ミネルヴァのふくろうは黄昏に飛ぶ」という有名な言葉がヘーゲルの「法の哲学」にあります。ミネルヴァとはギリシア神話のアテナのローマ神話版です。アテナは甲冑を着ていて武勇と知恵の女神です。手にアイギスという魔法の盾を持っていてこれが「イージス艦」の語源です。このアテナことミネルヴァのお使いがフクロウなのです。欧米文化の基礎としてはギリシア・ローマ神話と聖書があります。神話時代からフクロウは知恵のシンボルですから欧米にはフクロウ・グッズが多いわけです。

ミャンマーのラッキー・バードはフクロウです。よく(赤や金色の)紙の張り子のフクロウが売られています。これはつがいで飾るのがお決まりで子どものフクロウを胸に抱いているのがメスです。自宅の玄関にも飾ってあります。

旧首相官邸の屋根の四方にミミズクの像がついているのをご存じでしょうか。これはやはりミネルヴァのフクロウから来ていて知恵のシンボルです。また、夜行性であることから首相の不寝番をするという意味でもあるようです。公の建物にこんな縁起をかつぐのも興味深いことです。

あんなこんなのストーリーを持つフクロウ、少しは身近に思っていただけるようになったでしょうか。