明日から7月、お中元の配送も本格始動に入ります。ふだん気軽に「お中元」と呼んでいるものの語源をご存じの方は少ないと思います。

中元は道教に由来する1年を3つに区切った三元のひとつで地官大帝(あるいは赦罪大帝)の誕生日で、さまざまな罪が許される贖罪の行事が催されます。地官大帝は地獄の帝でもあり、死者の罪が赦されるよう願う行事もあるそうです。中国仏教では、この日に祖霊を供養する盂蘭盆会を催すようになりました。仏弟子の目連が毎年、亡母を供養した日とされますが原始仏教では祖霊供養の習慣はなく、あくまでも中国で生まれた創作話です。インド仏教には盂蘭盆という用語はありますが、年中行事とは関係がない哲学的概念で行事としての盂蘭盆会は中国で中元と一体化したのです。日本では盂蘭盆会は神道と合体、お盆の行事となり、江戸時代には盆供(先祖への供物)と共に商い先や世話になった人に贈り物をするようになり、この習慣を中元と呼ぶようになりました。

さて、お中元に関する統計を見てみると

1.お中元選定にかかわったのは20代では男女ともに6割前後となのに対し、60歳以上では男性5割、女性9割となります。年を重ねるとともにお中元は女性(特に主婦)の仕事となるのでしょうか。

2.贈った相手で最も多いのが自分や配偶者の「親」で52.3%。お中元やお歳暮というのはフォーマル・ギフトなので私自身は贈る相手が「親」というのは他人行儀な気がします。誕生日とか父の日、母の日などもっとプライベートなギフトは贈らないのでしょうか。親と同居している場合は中元は贈らないと思うので親にお中元というのはどうも距離感を感じます。

3.平均価格帯は2000円から5000円未満。注文するのは1週間から1ケ月前。

4.参考にしたインターネット情報のトップが「インターネットショッピングモール」次いで「贈答専用サイト・お中元やギフトの特設サイト」。こだわりの逸品を探すには豊富な選択肢のあるインターネットショッピングモールが便利ですし、包装紙のブランドにこだわる人は百貨店のお中元サイトを利用すればわざわざ店舗へ出向かなくてもすみます。

5.インターネットを利用する際のデバイスはデスクトップかノートパソコンという回答が88.2%。スマホでは商品の比較検討がしにくいし、腰をすえて一気にやろうという意気込みが感じられます。

お中元に迷ったら「ほんやら堂のギフトのお店」
http://www.honyaradoh.jp/ ものぞいてみてください。癒しと健康をテーマとしたグッズがいっぱいです。