立春の声を聞いたとたんの記録的な大雪、皆様の所は大丈夫でしたでしょうか?

東京の1回目の大雪はちょうど都知事選の前でしたが、まさに吹雪でした。あっと言う間に積もってしまうので1日に4回雪かきをしました。自宅は玄関から門まで5mほどありますが雪をかいておかないと外にも出られなくなります。庭木の雪も払わないと枝が折れてしまいます。エアコンの室外機の周辺なども要チェックです。

次の週の大雪は大量に降ったものの雨に変わったため雪かきは翌日2回しかやりませんでしたが、やはりまとめてやるとかなり重かったです。玄関の軒下には屋根から雪が落ちてくるので80センチぐらい積もっていました。

私の住んでいる所は東京の23区内の古くからの住宅街でほとんどが1戸建てです。マンション群などはありません。長らく一戸建てに住み慣れている人たちは適当な頃あいを見て雪かきをするのですが、集合住宅から引っ越して来た方などは雪かきをするという発想がないらしく、庭木が折れる、家の修理が必要などという事態に陥っていました。

スーパーではやはり豆腐、納豆、野菜、パンなどの欠品が多く、東日本大震災の後を思い出しましたが、昔はスーパーなるものもなかったし、商品の選択肢もほとんどなかったわけですからこれでもありがたい、人間は便利さに慣れると感謝を忘れてしまうものだと反省しました。

先日、違う区に住む知人と電話で話したところ、夜中の2時、朝の4時過ぎにも雪かきをしたそうです。雪かきをしないと電線に雪が積もる場所があるらしく、「うちのせいで停電になったらご近所に申し訳ないから」と。確かにケーブルTVのケーブルなど太いので積もった雪が落ちるたびにケーブルがぶるぶるっと揺れてこわいようでした。

この大雪は世界でも報道されているようで、シドニーに住む中国系インドネシア男性の友人が「TVで大雪のニュースを見たよ。大丈夫?食糧のストックある?」と心配してくれました。次にジャカルタにいる中国系インドネシア女性の友人も「私が東京にいたらスコップ持って手伝いに行くのに。」彼女は会社経営者で家事はお手伝いさん任せ、運転手つきの車で通勤している人です。手伝いに来てくれたとしても何の役に立つかしら?と思わず微笑んでしまいました。

その翌日は香港人の知人から電話があり「暖かくしていなさいね。」と言うので「私の所はたいした事はないのですが山梨県で随分孤立している地区があるんです。」「TVで見たよ。」メディアの進歩は大したものです。

カナダのトロントから来ている観光客がインタビューされ「こんな雪、トロントではたいした事ないわよ。夏よ、夏!」とジョークを言っていました。東京は大雪への備えがないせいもありますが、ひとたび雪が降るとあちこちでトラブルが起こります。2週連続の大雪で毎日天気予報をひやひや見るようになりました。雪国の方のご苦労が少しはわかったような気がします。

現在もご不便をなさっている方々がお元気で1日も早く通常の生活に戻れますことを祈りつつ、大雪の後でもけなげに咲いている梅の花に春の到来を感じる今日このごろです。