米国映画に「7月4日に生まれて」というタイトルでトム・クルーズが主演している映画があります。テーマはベトナム戦争です。7月4日は米国の独立記念日ですね。

私事で恐縮ですが昨日8月16日が誕生日でした。終戦記念日の翌日、お盆の終わりで京都五山では有名な大文字焼が行われます。夏休みもあと半月、宿題に追われる人も多いことでしょう。本来は暑さも一区切りのはずですが、今年はいつまでも本当に暑い日が続いています。

そういう意味で8月16日は個人的にも区切りの日ですが、夏も一区切り、行く夏を惜しみ、そろそろ秋への準備みたいな時期のような気がしてなりません。

私が幼い頃はエアコンはおろか電気冷蔵庫すらありませんでした。あちこちにすだれを吊り、風鈴の音がしたものです。夜寝る前に蚊帳を吊り、朝たたむのもひと仕事でした。買ってきたスイカはバケツに入れて井戸水で冷やしてから包丁で切ってお塩をふって食べたものです。

今はエアコンがあるので窓を開けるお宅も少なく、高層階のマンションなら蚊なんていないし、スイカを丸ごと買うほど家族も多くなく、他においしい食べ物もたくさんあります。比較すると今のほうが便利と言えば便利ですが、まったく味わいのない暮らしぶりに思えます。

地球の温暖化だけでなく特に東京はアスファルトや車、エアコンから出る熱気で不快この上ない暑さです。35度が当たり前になったのはこの10年くらいの事だと思います。たしか練馬かどこかで35度を記録した日に外出をしていて日傘をさして歩いていたのですが、汗があごからしたたって道路に点々と落ちていました。足も膨張して慣れた靴なのに見事に両足に水ぶくれができ、予定をひとつキャンセルして自宅へ帰ったのを覚えています。

昔は30度を越すだけで話題になったのに、と思うととても同じ場所に住んでいるとは思えません。

昔は今ほど誕生日のパーティなどやりませんでしたが、学校でお誕生日会を毎月やると8月生まれの人は7月生まれの人とついでに祝ってもらうのですね。8月16日にもなると夏休みモードにつかりきっており、親しい友人も私の誕生日はすっかり忘れていました。

会社員になったときは、会社全体が休む事はなかったので「これはいける!」と期待したのですが、やはり休みの人が多く、また個人のお店などは休業している所も多く、よくよく誕生日祝いには恵まれてない運命にあります。

今年の反省点は何といってもロンドン・オリンピックでのメダル・ラッシュに浮かれすぎ、広島や長崎の原爆記念日の報道もあまりありませんでした。ところが、中国のメディアは広島の原爆記念日の灯篭流しの写真を数葉ネットに載せていました。少し恥ずかしかったです。