ベトナムに出張しました。ほんやら堂の製品は現在一部国産もありますが、多くが中国で生産されています。毎年生産量がふえるばかりでなく、中国でのコスト高、政府の政策により労働集約産業をなくそうとしていることなどからベトナムでの生産を考えて来ました。中国に一極集中するリスクを避け、安定的に日本の市場に供給するという目的も持っています。生産をお願いする工場は時間をかけて慎重に選びました。販売のほうも韓国市場が順調に大きくなっています。皆さんの目に見えないところでもほんやら堂はどんどん国際化をしているんですよ。

さて、ベトナムといえば民族衣装のアオザイ。皆が日常に着ていると勘違いしている日本人が多いのですが、街で目にするのは学校や接客業の制服としてのみです。あとは晴れ着として、まあ日本の着物みたいな感じでしょうか。同じ形に見えますが、きつめ、とかゆるめ、衿の高さなどいろいろオーダーできるのだそうです。最近は衿がふわっと開いていたり、フレアーパンツのようにスカートかな?と思うような太目のパンツのものを着ている人も見かけます。ああいうぴちぴちの衣服を着ているからベトナム人はスタイルが良いのでしょうか。

次に生春巻きですが、レストランに行くと日本人と見るや必ずすすめられます。ところがベトナム人にとって伝統的な食べ方は揚げ春巻きなのでベトナムの方と食事に行くと生春巻きを注文するケースは少ない気がします。東南アジアのお料理ではベトナムが一番さっぱりしていて、盛り付けなども美しく、お箸の文化でもあり、日本料理に近い気がします。

行った事がない方はご存知ないかも知れませんが、ベトナムでは米ドルがほとんどどこでも通用します。ベトナムの通貨ドンと併用されていると言っても過言ではありません。お店でドル札を出してドンでおつりが来ることもしばしばですが、16,000ドンが約1米ドルで、日本人はすぐ計算がわからなくなり、だまされたかも?とあとで計算機で計算したりするのですが、合っているのです。ベトナム人は理数系に強いと言われますが、このおつりの計算だけでもそう思います。