先週、ほんやら堂の夏のプライベートショーにおじゃましました。

今回は何といっても「着る虫よけ」です。私は夏暑いのは大好きですが、困るのは蚊に刺されやすい事です。日本脳炎になるのではとよく冗談で言うほどです。東京の23区に住んでいますが、庭が広い、隣もその隣も庭に池がある事からどうしても蚊が発生しやすいらしく、裏庭に洗濯物を干しに行くときは蚊取り線香を持って行くのですが、それでも20ケ所は軽く刺されてしまいます。パンツルックに長袖の重装備で臨んでも手首や顔、足先などを刺されてしまうので結局は同じです。

虫よけスプレーは皮膚が赤くなってしまいますし、庭へ出たり入ったりする人間にとって1日何回もスプレーをしたらかえって身体に悪いような気がします。庭に殺虫剤をまくのも同様な理由で不安です。

という事でこの商品群に期待するところ大です。虫よけの成分を練り込んだ繊維でできており、米国で認可を受けているためまず安全、そしてかなりの回数のお洗濯をしても効果が落ちないという所もうれしいです。汗をかくシーズンだけにお洗濯はつきものです。

残るはデザイン。いくら機能性衣料といえどもカッコ悪くてはだいなしです。そこではたと気付いたのが、人により虫との接触頻度がまったく違う事です。アスファルト・ジャングルの中の集合住宅に住んでいる人は虫とはあまり縁のない生活でしょうし、自然に囲まれて農業をなさっている方などは虫がいるのが当たり前の生活でしょう。つまり日常の普段着として利用したい人とハイキングなどの時以外はいらない人とではおのずと必要なアイテムは違うのではないかと思いました。

全部ネットでできたパーカーなどもありましたが、普段着として着るには何だか変な気がします。織物との組み合わせにすれば素敵なデザインになるような気がしました。前回の展示会から提案しているのがチュニックです。覆う面籍が広いほど虫を寄せ付けません。チュニックですからTシャツ、タンクトップ、ジーパン、ショートパンツなどいろいろな組み合わせが可能ですから普段着には適していると思います。また、上着タイプのものを着たり、ズボンタイプのものをはくより、庭に出る時だけかぶって虫よけというのも手軽です。

アウトドア・スポーツ・ウェアのブランドの製品などの研究をしてどこまでおしゃれで機能的なものを開発できるかが大ヒットへの鍵だと思います。