相変わらず蒸し暑い日々が続いていますが、もう8月も最終日を迎え、朝夕はさすがに過ごしやすくなってきました。最近つくづく思うのは春と秋が異様に短くなっているような気がします。本来は行楽に、文化活動に、おしゃれにと春秋は最も適したシーズンだけにとても残念な気がします。

東南アジア諸国の雑貨の輸出業者向けに日本市場向けのマーケティングを教え始めてもう10年目になりますが、日本市場の特徴のひとつとして「四季の変化を取り入れたライフスタイル」というのがあります。日本人は共通の認識として四季の色、素材、食物、モチーフを持っています。また、この四季の変化が購買動機にもつながっています。

「四季」は温帯の国ならどこにでもありますので珍しいことではありません。この「四季の変化」へのこだわりこそ日本の特徴です。四季の変化を楽しむにはものがふえます。そこで「しまう」という文化が生まれます。押し入れをはじめ、小売店や通販に収納グッズがあふれています。しまう、つまり目に見えなくする事によりケジメをつけるのです。たとえば夏物をしまえば「夏は終わった」ことになります。

しまう必要性から箱やパッケージにもこだわりが生まれる一方、使い捨てのものは簡略化される傾向にあります。

猛暑ばかりがニュースになりますが、冬もだんだん早く来るような気がします。20代の頃は12月はコートを着ないで通勤する人もあった記憶がしますが、50代の今は11月にはもうコートを着ています。寒いのに弱い私は夏が終わるともう防寒グッズの手当てです。

ほんやら堂の秋冬グッズもそろそろ登場する頃、お気に入りの商品が見つかったら売りきれないうちに早めにお求めください。