先日、私の仕事の仲間であるパリ在住の日本人コンサルタントNさんが日本にやって来ました。彼の相棒であるフランス人女性コンサルタントAさんも別件で日本へやって来ていたので、一緒に会いましょうという事になりました。

お茶を飲みながらの打ち合わせでも良かったのですが、ほんやら堂の商品を見てもらおう!と思いたったのです。私も海外出張時はできるだけ外へ出て、商品や消費者の行動をそれとなく観察するのが好きです。また、それが仕事のヒントになるのです。

ほんやら堂の渋谷のショールームにお伺いした日は台風で朝はバケツをひっくり返したような雨でした。その前日は東京に震度4の地震があり、まさに彼らはご難続きです。

私の最大の関心事はゆたんぽでした。ヨーロッパ人は「社会性」を大切にしますのでエコに大変関心があります。また、消費行動も非常に堅実なので向いているのではないかと思ったのです。フランスで売っているゆたんぽは日本の昔の水枕のようなゴム製のぷにゃぷにゃした素材でできていて、おまけに蓋からお湯がもれてくるのだそうです。(えっ?危ないじゃないですか?)日本の安全基準をクリアしていると説明するとAさんニコニコ。彼女は「そらべあ」のカバーがお気に入りのようでした。

彼らが帰国した翌日、Aさんが行きつけのドラッグストアへ行き、オーナーに日本のゆたんぽの話をすると、即トライアルの発注がいただけたそうです。これがほんやら堂のヨーロッパへの初輸出となります。「キャラクター製品は子どものもの」という大人社会フランスでもだんだんキャラクター製品が売れるようになっているとか。今後の展開が楽しみです。

ちなみにAさんはルイ・ヴィトンやエルメスといった欧州トップブランドのプロモーションのコーディネーター、時には日本文化をフランスへ紹介するお仕事もなさっています。そして13歳のお嬢さんを持つ優しいお母さんでもあります。