私の誕生日は8月16日です。
子どものころは夏休み真っ最中で友達たちやクラスでのお誕生会などすっかり忘れられてしまう存在でした。会社員になって、私の勤務していた会社はいわゆる会社全体でのお盆休みはありませんでしたので、やっと誕生日会をやってもらえる!と期待したところ、やはり旧盆時期で休む人が多く、少ないメンバーでお誕生会をやってもらえる事になり喜んだら、今度はレストランなどお店がお休みだったりします。どこまでついていないんだ〜って感じです。

会社員の頃、男性2名と一緒に大阪へ日帰り出張しました。最終の新幹線の中で3人で宴会状態になり、なぜか「誕生日会」の話題になり、何と3名とも誕生日が一緒だったのでびっくりした思い出があります。3名中3名とも同じ誕生日というのはすごい確率でしょう?東京に戻ってから「誰かが調子を合わせるために嘘をついているのではないか」と思い、再確認しましたが本当でした。

10年ほど前から「誕生日がうれしい年ではないでしょう」なんて嫌味を言われることもあるのですが、エアコンもない時代に猛暑の中で生まれ、「10歳まで育てば後は何とかなるでしょう」と先生に言われたほど身体の弱い子どもでした。「美人薄命なのにおかしいなぁ」と人には言うのですが「憎まれっ子世にはばかる」の言葉通り、病気や怪我は多いものの10歳の何倍も長生きできているので、いくつになっても誕生日は私にとってうれしいものです。

昔は「8月16日というと終戦記念日の翌日だね」と言われる事が多かったのですが、戦後も64年、「終戦」という言葉をボキャブラリーに持たない世代が増えてきています。戦争を体験した世代の方々は辛い日々を思い出したくない、あるいは今更言ってもどうしようもない、と思われるかも知れませんが、どうぞ平和の尊さと戦争の悲惨さを若い世代に伝えていただきたいと願っています。

8月16日の伝統行事は京都の大文字焼きです。お盆の終わりを告げる送り火です。このあたりで日本の暑さもいよいよ盛りを過ぎます。