自宅に20年前にやって来たオーストラリア製のコアラのぬいぐるみ「レイジー・ビラボン」がいます。レイジーすなわち怠け者、よく考えたらなまけたろうの親戚かな?と思い、そのお話をしてみます。

このコアラは身長30センチくらい、すっとんきょうな顔に丸々と太った子どもという設定です。実はストーリーがあり、山火事で両親を失った孤児なのです。耳には絆創膏、手には白い包帯が巻かれています。洋服もつぎがあたっていたりします。レイジー・ビラボンは本当はこのコアラの住んでいた地名ですが、私はずっと「レイジー・ビラボン」とこの子を呼んでいます。

実はこの商品、「ダウンアンダー・オーファン」と言い、当時やはり孤児だった青年が考え出したオーストラリアのヒット商品。カンガルーやカモノハシのバージョンもあるとか。コアラは米国で100万個も売れたそうです。日本でヒットしなかったのは、いわゆるキレイめのカワイイ系の顔ではないことやぬいぐるみが包帯をしたり、ぼろの服を着ているのはいただけない、という価値観の差からではないでしょうか。

私自身は弱者をいたわる精神をこの「ケガをしているコアラの孤児」のぬいぐるみから自然と植えつけられるのはすばらしいことだと思いました。

ストレスの多い現代社会で「癒される」ことは大切ですが、誰かを「癒してあげる」ことができれば自分も「癒される」と思うのですが。

GW自分が楽しむだけでなく「小さな親切」もしましょう。