昨日北京オリンピックが開幕しました。毎年10%台の経済成長を続ける中国ですが、数年前までは北京オリンピックまで成長を続けられるのか、バブルが崩壊するのではないかというやっかみ半分の噂から始まり、チベット問題、聖火リレーへの妨害、四川大地震、食の安全問題、爆破テロ、異様な警戒体制、大気汚染問題、北京市民の光と影など、話題満載で世界中が揺れながら、やっと開会式を無事に迎えたという感じです。

開会式では壮大な歴史絵巻のようなマス・ゲームを見せられ、文字通り「人海戦術。」少子化ニッポンではとてもあの人数の若者は集めようにも集まらないのでは?と思ったくらいです。衣装デザインは日本の誇るインターナショナル・デザイナー石岡瑛子さん。そのことは知らなかったのですが、デザインと色づかいを見て日本人の手によるものと直感しました。中国のオリジナリティを捨てても先進国のセンスに耐えるデザインにどうしてもしたかったのでしょう。ショーとしてはそれでも評価しますが、私としては中国の伝統色をもっと出しても良いような気がしました。

花火はダイナミックでしたね。さすがに火薬の発明国だけあります。

香港映画の流れをくんで中国映画もワイヤー・ワークを多用しますが、聖火の点火までワイヤー・ワーク。中国人ってアクロバティックな事が好きですね。またそういう特殊な才能を持った人がたくさんいます。

今回のオリンピックの良さは隣国ゆえに時差が1時間しかないこと、夏休みシーズンでもあることです。私自身は今年の8月はとても仕事が忙しいのですが、元来スポーツを観るのが好きですので、「リラックス」を口実に試合を見ています。ほんやら堂のTVまくらがあったら良いのに、とこの時ばかりは思います。

たくさんの感動と勇気をもらえるといいですね。