もう夜の12時を越しましたので、「昨日」と言わねばなりませんが、十五夜でしたね。皆さんは何か満月に向かって願いごとをされましたか?

9月14日に宇宙航空研究開発機構により月周回衛星「かぐや」が打ち上げられましたが月に向かって飛んでいる「かぐや」がひょっとして見えるのではないかと目をこらして見ましたが、やっぱり見えなくて残念でした(笑)。子どもの頃、「月ではうさぎが餅をついている」と教わった月面の模様も何だか「雪だるまの顔」に見え、お月様が変化しているのか、見る人のキャラにより見え方が異なるのか。。。

昔は祖母とお団子を作ったり、すすきを取りに行って「お月見」の支度をしたものです。もう私の住んでいる東京ではお団子なんか作る人はいませんし、すすきなんて見当たりません。そもそも高層ビルで月が見にくくなった、月なんて見ているゆとりがない、という時代になり、お月様の存在感も薄れがちでかわいそうな気がします。

昨年の今ごろ、ほんやら堂の方々と中国とベトナムに出張しました。両国ともあちこちで月餅が売られていました。最後のホーチミンシティの海鮮レストランで、「せっかくだから」と食後に月餅を食べたのですが、おなかがいっぱいだったので1ケを3人で分けることにしました。アオザイを着た若い女性が包丁で見事にパイ型に3等分してくれたのには従業員たちもびっくり。さて、月餅を満月に見立てた私たちの願いはそれぞれ叶ったのでしょうか?それともこれから叶うのでしょうか?いや、3分の1ずつ叶うのかも知れません。