ほんやら堂の海外取引をサポートするのが私の役目のひとつです。
お会いしたこともない外国の方とメールで商談をすすめるのはワクワクハラハラの連続です。たとえば、国によってはお名前からして男性なのか女性なのかわからない、産業構造の違いによりどんな業態なのか把握しにくい、単に情報収集をしているだけなのか、真剣に取引を考えてくれているのか、はたまたコピー製品をたくらんでいるのか、などなど想像は果てしなくふくらみます。特に相手が英語を母国語としない場合は返事をいただけないとコミュニケーション力不足で「言いたくても言えない」のかわざと「言いたくない」のか判別に困る局面もしばしばです。海外のお客様に関する面白いエピソードを通して「ぐろーばりぃ」なほんやら堂の一面を時折紹介していきたいと思います。

 以前、タイの大手企業から引合をいただきました。時期的に商品が間に合わず成約には至りませんでしたが、特に残念がっていないところを見ると「だめもと」ないしは「参考情報」としてアプローチをされたのかも知れません。
 その後クリスマスのシーズンになり、コミカルなグリーティング・カードをメールでいただき新鮮な驚きを覚えました。それまでのやり取りはとてもビジネスライクなものだったからです。次に「こんなカードもかわいいでしょう」と子猫の動画を送ってくれました。私のことを若くてかわいい日本女性と思ってくれたのかしら?と苦笑いをしていると次は唐突にその企業で扱っているという中国製の文房具の売り込みのメールを送ってきました。残念ながら日本の消費者にとっては嬉しくも素敵でもない商品、しかも中国製をわざわざタイから買う必要がないではありませんか。在庫処分をしたかったのか、ただ自慢したかったのか真意のほどはいまだに謎です。でも何らかの形でほんやら堂と取引をしたいと思ってくださったのでしょうね。ありがたい事です。