インタビュー企画「ほんやらな人々」も今回で50回となりました。年の初めでもあり、ほんやら堂の藤永社長にお話を伺います。
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★まず、昨年のレビューをお話いただきたいと思います。新型コロナウイルスの感染が世界中にひろがり、日本でも多くの方が感染し、お亡くなりになりました。健康な人も日常生活を変えねばならない事態となりました。日本のように清潔で医療水準も高い国でこんなことが起ころうとは想像だにしませんでした。政府の緊急事態宣言が出された頃、どんなことが不安でしたか?また会社として何をまっさきにやらねばならないと思われましたか?
(藤永社長)
先ず動いたのは、出張自粛やテレワーク要請というハード面と、心のケアというソフト面でのアプローチでした。
3月28日当時の、スタッフに向けたメッセージが残っています。
こちらをご覧ください。
「新型コロナウィルスの感染拡大を受け、住民の移動を制限する要請が27日、各地に広がった。
全国の1日の感染者数はこの日、初めて100人を超え117人となったと朝日新聞の一面は伝えています。感情的に、萎縮が進む最悪の状況下を、ほんやら堂は、感情をチェンジし元気よく迎え入れます!」
というメッセージとともに、
☆東京スタッフへ、テレワーク及び時差出勤をお願いします
☆本社(群馬県高崎市)営業スタッフの東京出張自粛をお願い致します
と、東京、本社スタッフへ、要請をいたしました。
そして、
以下のように状況を認識し、
中長期に向けた企業防衛に入りました。
●コロナウィルスショックは、長期戦を覚悟
現在の情報から察するに可能性として、収束まで1年〜2年ほどかかると覚悟し、1年間売り上げが低迷しても、持ちこたえられる体制を、整える必要があります。
それと同時に、
状況が改善され景気が回復局面を迎えたときにすぐに、対応ができるような仕掛けも作っておきたいと思っています。
それは、「元気」がキーワード!
ほんやら堂だけは元気だね、と周りも元気になる発信をしていくことだと思います。
●コロナ収束までは
*商品SKUを絞り、
割安感がキーワードの商品政策で戦う
(秋冬商品計画は、元気の出る価格政策を導入)
*長所進展法がベースで、
運のある商品と、元気な顧客をますます伸ばす
(運のあるボディケア商品、昨年比600%と増大! 大臣靴下、266%! ながら温アイマスク200%!)
*今は、現金が最も大事!
滞留在庫はすぐに処分し現金化、在庫は最低限まで抑え込む
在庫を抱えている問屋や、物流などに投資した小売店は、倒産の危機を迎えます、
無理に売り込まない、売掛金を増やさないことも大事です。
●コロナ後の世界に向けて
*きっと、時代の変革が加速して、新しいライフスタイルや、消費のカタチが生まれるはずです
*業務のオンライン化は止めずに投資を続けます
(リモートアクセスによるテレワーク環境への投資、在庫の見える化への投資、部材管理への投資など)
*顧客活動のオンライン化は、止めずに投資を続けます
(オンライン展示会への投資、顧客の一元管理への投資など)
*凡事徹底!
*顧客を増やす活動も効率化はするが、止めません
(展示会出展への工夫への投資、オンライン集客、受注などへの投資)
以上を緊急方針とし、全スタッフへブレイクダウンをしていきました。
その後、BCP(事業継続計画)を策定し
1、 スタッフ全員の安否確認のためのネットワーク構築
2、 テレワーク、時差出勤
3、 スタッフの多能工化
4、 業務の見える化
を推進していきました。
★★コロナ禍により平凡な日常がどんなにありがたいか再認識できたり、リモートワークなどの働き方改革が進んだり、オンラインによる会議や商談、展示会など一気にIT活用も進みました。ほんやら堂としてコロナのおかげでこんな事ができた、とか、案外すごいじゃないか、と思われたことがあればお話しください。私自身はあの重苦しい空気の中、商品開発の手を休めることなく前向きに取り組んでいたこと、リモートワークや朝早い時差出勤でもいつもと変わらず淡々と仕事をされているスタッフの皆様の姿に心を打たれました。
(藤永社長)そうですね、仰る通りだと思います。
ウィズコロナで生まれる不安や恐れなどのダークサイドへ落ち込むことなく、皆、元気をもって、ニューノーマル(新常態)という環境へ、適合していきました。お陰様で、DXが進み、商品構造も大きく変わることになりました。その結果、損益構造は、昨年の11月には、コロナ前へ戻ることができました。
スタッフのお陰です、このスタッフ全てをリスペクトしています。そして感謝しています。
★★★さて、2021年、1年遅れの東京オリンピックの年でもありますし、1日も早いコロナウイルスの感染拡大が鎮静化することを願わずにいられません。ほんやら堂としての今年の抱負をお聞かせください。
(藤永社長)
2021年は、強みと機会を活かした、高い収益構造を維持しながら、コロナ禍を、変化の機会と捉え、DXと人材開発、新市場開拓に積極的投資を行い
2023年達成目標の
*海外売上構成比:30%以上
*DtoC売上構成比:10%以上
の達成の土台を作る一年といたします。
また、2020年の積み残しである
1、バンクフォーメーションの再構築をともなう銀行取引の最適化
2、自己資本比率35%以上の達成
を、2021年中に完了させます。
このように、2020年12月末の総会でスタッフ全員にお話をいたしました。
★★★★★藤永社長、本日は長々と貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。ピンチの時に冷静に、フレキシブルにそして戦略的に動ける、しかも成果を出せるということは、実力があって初めて可能なことだと感じます。
しばらく厳しい状況は続きそうですが、社長とスタッフの皆様のご健康とさらなるご活躍をお祈りいたします。
(藤永社長)
「2021年も元気よく!」です。ありがとうございました。
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★まず、昨年のレビューをお話いただきたいと思います。新型コロナウイルスの感染が世界中にひろがり、日本でも多くの方が感染し、お亡くなりになりました。健康な人も日常生活を変えねばならない事態となりました。日本のように清潔で医療水準も高い国でこんなことが起ころうとは想像だにしませんでした。政府の緊急事態宣言が出された頃、どんなことが不安でしたか?また会社として何をまっさきにやらねばならないと思われましたか?
(藤永社長)
先ず動いたのは、出張自粛やテレワーク要請というハード面と、心のケアというソフト面でのアプローチでした。
3月28日当時の、スタッフに向けたメッセージが残っています。
こちらをご覧ください。
「新型コロナウィルスの感染拡大を受け、住民の移動を制限する要請が27日、各地に広がった。
全国の1日の感染者数はこの日、初めて100人を超え117人となったと朝日新聞の一面は伝えています。感情的に、萎縮が進む最悪の状況下を、ほんやら堂は、感情をチェンジし元気よく迎え入れます!」
というメッセージとともに、
☆東京スタッフへ、テレワーク及び時差出勤をお願いします
☆本社(群馬県高崎市)営業スタッフの東京出張自粛をお願い致します
と、東京、本社スタッフへ、要請をいたしました。
そして、
以下のように状況を認識し、
中長期に向けた企業防衛に入りました。
●コロナウィルスショックは、長期戦を覚悟
現在の情報から察するに可能性として、収束まで1年〜2年ほどかかると覚悟し、1年間売り上げが低迷しても、持ちこたえられる体制を、整える必要があります。
それと同時に、
状況が改善され景気が回復局面を迎えたときにすぐに、対応ができるような仕掛けも作っておきたいと思っています。
それは、「元気」がキーワード!
ほんやら堂だけは元気だね、と周りも元気になる発信をしていくことだと思います。
●コロナ収束までは
*商品SKUを絞り、
割安感がキーワードの商品政策で戦う
(秋冬商品計画は、元気の出る価格政策を導入)
*長所進展法がベースで、
運のある商品と、元気な顧客をますます伸ばす
(運のあるボディケア商品、昨年比600%と増大! 大臣靴下、266%! ながら温アイマスク200%!)
*今は、現金が最も大事!
滞留在庫はすぐに処分し現金化、在庫は最低限まで抑え込む
在庫を抱えている問屋や、物流などに投資した小売店は、倒産の危機を迎えます、
無理に売り込まない、売掛金を増やさないことも大事です。
●コロナ後の世界に向けて
*きっと、時代の変革が加速して、新しいライフスタイルや、消費のカタチが生まれるはずです
*業務のオンライン化は止めずに投資を続けます
(リモートアクセスによるテレワーク環境への投資、在庫の見える化への投資、部材管理への投資など)
*顧客活動のオンライン化は、止めずに投資を続けます
(オンライン展示会への投資、顧客の一元管理への投資など)
*凡事徹底!
*顧客を増やす活動も効率化はするが、止めません
(展示会出展への工夫への投資、オンライン集客、受注などへの投資)
以上を緊急方針とし、全スタッフへブレイクダウンをしていきました。
その後、BCP(事業継続計画)を策定し
1、 スタッフ全員の安否確認のためのネットワーク構築
2、 テレワーク、時差出勤
3、 スタッフの多能工化
4、 業務の見える化
を推進していきました。
★★コロナ禍により平凡な日常がどんなにありがたいか再認識できたり、リモートワークなどの働き方改革が進んだり、オンラインによる会議や商談、展示会など一気にIT活用も進みました。ほんやら堂としてコロナのおかげでこんな事ができた、とか、案外すごいじゃないか、と思われたことがあればお話しください。私自身はあの重苦しい空気の中、商品開発の手を休めることなく前向きに取り組んでいたこと、リモートワークや朝早い時差出勤でもいつもと変わらず淡々と仕事をされているスタッフの皆様の姿に心を打たれました。
(藤永社長)そうですね、仰る通りだと思います。
ウィズコロナで生まれる不安や恐れなどのダークサイドへ落ち込むことなく、皆、元気をもって、ニューノーマル(新常態)という環境へ、適合していきました。お陰様で、DXが進み、商品構造も大きく変わることになりました。その結果、損益構造は、昨年の11月には、コロナ前へ戻ることができました。
スタッフのお陰です、このスタッフ全てをリスペクトしています。そして感謝しています。
★★★さて、2021年、1年遅れの東京オリンピックの年でもありますし、1日も早いコロナウイルスの感染拡大が鎮静化することを願わずにいられません。ほんやら堂としての今年の抱負をお聞かせください。
(藤永社長)
2021年は、強みと機会を活かした、高い収益構造を維持しながら、コロナ禍を、変化の機会と捉え、DXと人材開発、新市場開拓に積極的投資を行い
2023年達成目標の
*海外売上構成比:30%以上
*DtoC売上構成比:10%以上
の達成の土台を作る一年といたします。
また、2020年の積み残しである
1、バンクフォーメーションの再構築をともなう銀行取引の最適化
2、自己資本比率35%以上の達成
を、2021年中に完了させます。
このように、2020年12月末の総会でスタッフ全員にお話をいたしました。
★★★★★藤永社長、本日は長々と貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。ピンチの時に冷静に、フレキシブルにそして戦略的に動ける、しかも成果を出せるということは、実力があって初めて可能なことだと感じます。
しばらく厳しい状況は続きそうですが、社長とスタッフの皆様のご健康とさらなるご活躍をお祈りいたします。
(藤永社長)
「2021年も元気よく!」です。ありがとうございました。