11月19日にブログで紹介をした「イニシャルバスギフト」が売れているそうです。
http://blog.livedoor.jp/honyara_kawaguchi/archives/52310512.html
加藤さんにお話しを伺います。

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★ほんやら堂でイニシャル仕様の商品を初めて見たような気がしますが、何かきっかけがあったのでしょうか。

(加藤さん)
毎年、特に春から母の日にかけて、雑貨専門店などでよくイニシャル商品見かけておりました。実際、私もプレゼントでキーホルダーを頂いたこともあり、私がイニシャルのタオルハンカチをプレゼントしたこともあります。
何かほんやら堂でもできないかなぁ、というのと、「イニシャル売れています」と売り場の方のお声が後押しになりました。






face_mask_bathgift_a★★ A.,K,M,Yと4文字しかないのはどうしてですか?この4文字に何か意味があるのでしょうか。それとも日本人の名前の最大公約数ですか。このイニシャル以外のお名前の方はがっかりされると思うのですが。

(加藤さん)
本当は全種できたらよかったのですが…こちらも多数のお店様の売れ筋TOP4を聞き取りして、絞りました。このほかRとSも候補にありました。得た情報によりますと…MがダントツA,Kがその次に人気らしいです。


★★★偶然試作段階のデザインを見る機会があったのですが、華やかな洋風のデザインもありました。最終的には落ち着いた色合いの控え目なデザインになりましたが、やはりほんやら堂らしさを意識されたのでしょうか。ほんやら堂らしさとは何ですか。

fase_mask_bathgift_k(加藤さん)だいたいどのシリーズも最初は社内コンペです。一度で決まらない場合は次回繰越ということで、みんなで納得できるまでギリギリまで粘るものもあります。また、コンペで提出されたデザインのあれとこれを足した感じで〜などいいとこ取りしたり…きっとコンペの中の一部を見ていただけたのかと思います。その他モノクロや動物の形と組み合わせたもの…などなどたくさん出ました。

「ほんやら堂らしさ」って中にいるとなかなか見えづらいのかもしれません、難しいです。

ファーストインプレッションは理論であれこれというより、感覚、感性で「よし、これだね!」というような感じと、そのあと理論でお客様(バイヤーや店舗様)ニーズをしっかり取り入れられているか、などの検証作業でしょうか。
その逆のパターンもありますけど、どちらかというと感性で最初にグッときたものの方が良いものが生まれることが多い気がします。
face_mask_bathgift_mなので、私はコンペの最初は何にも考えず好きなデザインをなるべく出すようにしています。
ビジュアルで出てきたものを俯瞰で見て、「あ〜このデザインはよかったけど、あの言葉入れたほうがいいね、とか、もっと優しい感じの方がお店様を選ばないんじゃないのかなぁ。」とかみんなでワイワイ話して決めます。
ちなみにそのド派手なのは私が出しました(笑)。
やりきって提出した後に、「あー、なんか違う…か…笑」って初めて気づくんです。


でも、やり切るって何に対しても大事なことなんじゃないかぁ、間違えていることもはっきり認識できるし、やり残していないので、何より次へのステップへの第一歩へ足が早く出せるような、そんな気がしています。
もしかして、そんなことが笑って話せるようなところが「ほんやら堂」らしさ、なのかもしれないですね。
「これ変かな〜」とか、「こんなの描いちゃった!」、笑いながら「え?でももしかしてアリなんじゃないの?」とか、どんどんみんなでワールドを広げていけるようなところ、好きですね。

★★★★色と香りの組み合わせは納得できるのですが、この文字にこの色という組み合わせはどうやって決めたのですか。Aはアップルだから赤、Kは柿でオレンジ系、Mはミントだからブルー系、じゃあYは?なんて勝手に考えたりもしました(笑)。

face_mask_bathgift_y(加藤さん)これはちょっとなかなか鋭い質問で驚きました!
一番売れる色と一番売れるイニシャルを組み合わせると、お店様で売れる差が大きくなりそうなので、ちょっと考えて組み合わせました。また、今回は4種のアニマルをアルファベットと組み合わせているのですがその動物のイメージとイニシャルの組み合わせとか色のイメージとか、私にしては珍しくちょっと考えて決めました。




★★★★★加藤さん、興味深いお話をたくさん聞かせていただきありがとうございました。この商品は一見シンプルそうに見えますが、アルファベット、色、香り、アニマルの組み合わせなど、なかなか奥深い仕掛けがあります。今気づいたのですが、加藤さんも私もこの4文字の中に名字も名前もありますが、ほんやら堂の社長のはひとつもないですね。「私のイニシャルがない!」とおっしゃらない所もほんやら堂らしいと感じました。たくさん売れればもっとイニシャルの種類もふえると思います。今回寂しい思いをされた方も次回は満足していただけるようになることを期待しています。