台風一過、急に涼しくなり、寝具をはじめ夏物をしまい、秋冬ものと入れ替える作業に追われる日々になりました。洗濯物やアイロンかけもどっとふえ、専業主婦ではありませんので暇をみては少しずつ整理をする日が続きます。

それにしても寒さに向かい気になるのは被災地の方々です。台風では仮設住宅が浸水したとの悲しいニュースもありました。近所に住む中学の同級生が被災地に住んでいた経験もあり、現地の友人と支援物資を送るボランティアを続けています。東京でありながら中学の同級生が近所にばらばらと住んでいるため、呼びかけてこの衣替えを利用して未使用や美品の衣類、雑貨などを集め、どんどん被災地(大槌と大船渡)へ送っています。私はバッグ(ボストン、ショッピングバッグ、ファッションバッグなどいろいろ)を15個出したのですが、女性のおしゃれ心をくすぐると大評判との事でした。衣料の場合は企業からの寄付などもありますし、好み、サイズ、年齢の問題もあり、100%喜んで活用していただけるのは難しいようです。

この活動に賛同した理由としては現地のニーズや顔がわかる事です。漠然と寄付するのではなく、具体的な受け手がおり、どこへ何を送ったか記録や梱包の写真が送られてきます。

先日美容室でこの話をしたところ、気仙沼出身の美容師さん(男性)が「ありがとうございます。一度だけではなく継続した支援が必要ですから。」と言ってくれました。聞けば御親戚も仮設住宅にお住まいで、小さな子どもは祖父母に預けられ、夫婦で仙台に働きに行っているとの事でした。

ある記事によれば、失業手当も延長されたせいか、被災地で求人をしても応募がない、との事でした。失うものが多く、その後片付けに忙しく、また心の整理がつかずに、元気よく働ける状態にない方もあるでしょうが、主役たちが経済的、精神的な自立をしていかねば復興は難しいと感じます。また、日本よりはるかに貧しい国々もたくさん精一杯の支援をしてくれたのですから早く明るい笑顔を見せてあげるのがまずは恩返しになると思います。