今年の節分は2月3日です。
節分の翌日は立春、いよいよ暦の上では春です。
厳しい冬だっただけに暦の上だけでも春が待ち遠しいですね。

節分というと最近は太巻きを丸かじりする「恵方巻」がすっかり定着しましたが、ここでは昔ながらの行事を取り上げてみます。

まずは豆まき。スーパーなどでは豆まきセットを売っていますが子どもさんのいるご家庭でも本当に豆をまくのは珍しいのではないでしょうか。季節の境目には邪気が入りやすいので霊的な力が宿るとされる炒った大豆をまきます。「鬼は外、福は内」、昔は夜になるとご近所からも一斉にこの掛け声が聞こえてきたものです。翌日、まいた豆の掃除が大変でした。

それから取っておいた豆を自分の年プラス1個、1年無事に過ごせるように食べます。

イワシの頭と柊を家の入口に挿す。これはイワシの臭いと柊のトゲで鬼を追い払うというおまじないです。私の子ども時代は昭和30年代ですが、明治生まれの祖父母も一緒に暮らしていたにもかかわらず、当時の東京ではもうやりませんでした。

時代とともに祝い方が変わっても節分がなくならないのはおもしろいと思います。今年の旧正月は2月3日で中国をはじめ東アジアのほとんどの国で祝日となります。季節の始まりが本当のお正月、文字通り「新春」を感じ取ることができます。

それでも寒さはまだ続きます。油断しないで、ほんやら堂の入浴料でしっかり暖まってくださいね。