今回はロングセラーの「大臣靴下」の製造元であるハラダ(株)の商品企画を担当されている西岡さんに奈良県からお越しいただきました。
★西岡さん、よろしくお願いいたします。さっそくですが、御社について簡単に説明していただけますでしょうか。また、西岡さんのお仕事についてもお願いいたします。
(西岡さん)
西岡です。こちらこそよろしくお願いいたします。
当社は奈良県桜井市に本社がある靴下などの製造卸を行っている企業です。創業55年でして、今は三代目の社長です。社内に10名のデザイナーがおり、私は市場調査や予測を行いながら自社開発商品に取り組んでいます。
ハラダ(株)HP http://www.harada-gr.co.jp/profile.php
奈良県は靴下生産量が全国1位で特にソックスは6割以上のシェアを占めています。奈良盆地では江戸時代から綿づくりが行われており、靴下づくりにつながっていきました。
★★西岡さんご自身が靴下の商品開発に興味を持たれたのは何かきっかけがありますか?どんな時、大変だと思われますか?
(西岡さん)
私が就職した頃は女性にはアシスタントのような仕事が多く、結婚して早く辞めなさいといった風潮がありました。私は男性と対等に長く仕事を続けたかったのでそれができるのはアパレル分野だろうと思ったのです。苦労する点は、同じ社内でも営業や製造の現場はそれぞれ立場が違いますので、対立することもあります。靴下はシンプルなもののように見えますが、編み機の設計も必要ですし、必ず6工程を経て作られています。どうやって私の意図を理解してもらい、良い製品にしてもらえるか、営業にはいかに売上につなげてもらうか苦心します。でも生来「ややこしいことが好き」なんです。そうでなければとてもやっていられません(笑)。
★★★経済産業大臣賞を取られた靴下求票展とは何でしょうか?どんな点が評価されたのですか?自信はおありでしたか?
(西岡さん)
丸編み靴下製造業界の団体に日本靴下協会というのがあります。この日本靴下協会が主催しデザインや技術にすぐれたメイド・イン・ジャパンのレッグウェアを選ぶのが靴下求票展で、平成25年の11月11日「くつしたの日」に経済産業大臣賞をいただきました。
評価されたのは素材使いと二重編み仕様という点です。賞をいただけ、びっくりしました。
★★★★この商品の魅力と開発にあたり苦労された点があればお聞かせください。
(西岡さん)
長いパイルが空気を含むのでふわふわで暖かいのが特徴です。パイルが長く、靴下本体も長めなため、先縫いといってつま先を丸編みした後に縫製するのですが、その部分が4重になり各工程の職人さんたちに難色を示されました。ゆっくり編まないとできない商品なんです。手間はかかりますし、ロス率も高いので価格も上がってしまいますし、「作ってはたして売れるのか?」という不安もありました。
★★★★★おかげさまで2016年の秋からどんどん販売数が拡大しています。今後はどのようなことにチャレンジなさりたいですか?
サスティナブルという観点から天然素材や環境を配慮したものに取り組みたいと考えます。業界が保守的でなかなか新しいものが出て来ないのですが、インナーやはらまきにもチャレンジしてみたいです。また、今は50代以上の職人さんがほとんどですので、長く続けたいという若い方が来てくださればいいと願っています。
★★★★★★西岡さん、今日はわざわざ遠くからお越しいただき、また楽しいお話を聞かせていただき、ありがとうございました。西岡さんのさらなるご活躍をお祈りしております。
★西岡さん、よろしくお願いいたします。さっそくですが、御社について簡単に説明していただけますでしょうか。また、西岡さんのお仕事についてもお願いいたします。
(西岡さん)
西岡です。こちらこそよろしくお願いいたします。
当社は奈良県桜井市に本社がある靴下などの製造卸を行っている企業です。創業55年でして、今は三代目の社長です。社内に10名のデザイナーがおり、私は市場調査や予測を行いながら自社開発商品に取り組んでいます。
ハラダ(株)HP http://www.harada-gr.co.jp/profile.php
奈良県は靴下生産量が全国1位で特にソックスは6割以上のシェアを占めています。奈良盆地では江戸時代から綿づくりが行われており、靴下づくりにつながっていきました。
★★西岡さんご自身が靴下の商品開発に興味を持たれたのは何かきっかけがありますか?どんな時、大変だと思われますか?
(西岡さん)
私が就職した頃は女性にはアシスタントのような仕事が多く、結婚して早く辞めなさいといった風潮がありました。私は男性と対等に長く仕事を続けたかったのでそれができるのはアパレル分野だろうと思ったのです。苦労する点は、同じ社内でも営業や製造の現場はそれぞれ立場が違いますので、対立することもあります。靴下はシンプルなもののように見えますが、編み機の設計も必要ですし、必ず6工程を経て作られています。どうやって私の意図を理解してもらい、良い製品にしてもらえるか、営業にはいかに売上につなげてもらうか苦心します。でも生来「ややこしいことが好き」なんです。そうでなければとてもやっていられません(笑)。
★★★経済産業大臣賞を取られた靴下求票展とは何でしょうか?どんな点が評価されたのですか?自信はおありでしたか?
(西岡さん)
丸編み靴下製造業界の団体に日本靴下協会というのがあります。この日本靴下協会が主催しデザインや技術にすぐれたメイド・イン・ジャパンのレッグウェアを選ぶのが靴下求票展で、平成25年の11月11日「くつしたの日」に経済産業大臣賞をいただきました。
評価されたのは素材使いと二重編み仕様という点です。賞をいただけ、びっくりしました。
★★★★この商品の魅力と開発にあたり苦労された点があればお聞かせください。
(西岡さん)
長いパイルが空気を含むのでふわふわで暖かいのが特徴です。パイルが長く、靴下本体も長めなため、先縫いといってつま先を丸編みした後に縫製するのですが、その部分が4重になり各工程の職人さんたちに難色を示されました。ゆっくり編まないとできない商品なんです。手間はかかりますし、ロス率も高いので価格も上がってしまいますし、「作ってはたして売れるのか?」という不安もありました。
★★★★★おかげさまで2016年の秋からどんどん販売数が拡大しています。今後はどのようなことにチャレンジなさりたいですか?
サスティナブルという観点から天然素材や環境を配慮したものに取り組みたいと考えます。業界が保守的でなかなか新しいものが出て来ないのですが、インナーやはらまきにもチャレンジしてみたいです。また、今は50代以上の職人さんがほとんどですので、長く続けたいという若い方が来てくださればいいと願っています。
★★★★★★西岡さん、今日はわざわざ遠くからお越しいただき、また楽しいお話を聞かせていただき、ありがとうございました。西岡さんのさらなるご活躍をお祈りしております。